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競馬予想に力を発揮する“1馬身=約0.2秒”という物差し!【究極の競馬ガイドブック】

Text:長谷川雄啓

成績欄の見方

それでは、「成績欄」の中を見ていきたいと思います。いくつか並んだ同じような箱。この小さな四角い箱の中には、かなりの量のデータが収められています。一番下が、最も新しいレース。上に上がるに従って、古いレースになっていきます。つまり、一番下が前走、下から2つめが前々走、3走前、4走前…となっています。それでは、箱の中を順に詳しく見ていきましょう。これも 2019 年 10 月 27 日(日)、「天皇賞・秋」の新聞から 1枠2番アーモンドアイの前走です。まずは一番上の段から見ていきましょう。

【4段目】

●〔馬体重〕484 キロ
競走馬の体重です。小さな馬は 300 キロ台半ばから、大きな馬は 600 キロを超える馬もいます。

競走馬の体重は、小柄な人の 10 倍ぐらいだと思って下さい。もし、500 キロの馬が、プラス4キロで出走してきたとしたら、50 キロの人間に換算すると、400 グラム増。朝、体重計に乗って、400 グラム増えていたとしても、そんなに気にしませんよね。

でも、その馬がプラス 18 キロで出てきたら? 人間の体重に換算すると、1.8 キロ増です。「最近、ちょっと食べ過ぎかも…」。ましてや、競走馬はアスリートですからね。

逆に、大幅なマイナス体重も然り。ダイエットで、太めを解消したのならOKですが、心配事で食事が喉を通らないなんて状態だと、レースどころじゃありませんよね。“ガレる”“腹が巻き上がる”などと呼ばれ、マイナス要因となることも。

このように馬体重の増減が、走りに影響を及ぼす場合があります。一概に、何キロ増えたらダメ、何キロ減ったらダメというのはありませんが、過去にその馬が好走していた時の体重と比較して、大きく違っていたら、ちょっと立ち止まって考えてみるのがいいかもしれません。

ちなみに当日の馬体重は、レース発走の約1時間前に発表されます。競馬場のモニターや、JRAのホームページなどでチェックして下さい。

例えば、芝ばかり走ってきた馬が、初めてダートを走る時、父や、母の父がどんな血統か。ダート巧者の血なら、芝での近走成績を度外視して、人気薄でも狙ってみると面白そうですよね。

距離を示す漢数字の脇に、ダと書いてあればダート。何も書いていなければ芝です。

●〔ペース〕ⓢ=スロー
レースの流れです。

H(ハイ):早い
M(ミドル):普通
S(スロー):遅い

新聞によっては、HH(超ハイ)、SS(超スロー)などの表記もあります。一般に、ハイペースは差し、追い込み馬に、スローペースは逃げ、先行馬に向くと言われます。

●〔タイム差〕0.0=0秒0
勝った時には2着馬との、負けた時には勝った馬とのタイム差(秒)が書かれています。新聞によっては、“○馬身差”の数字だけが書かれているものも。1馬身とは、前の馬のお尻の部分に、次の馬の鼻先がある時に言う着差。お腹のあたりなら半(1/2)馬身、他にも3/4、1/4、クビ、アタマ、ハナなどで示します。

ちなみに、“1秒=6馬身”と言われます。つまり、1馬身は 0.16666…秒。イメージするために“1馬身=約0.2秒”という物差しを置いておくことをお薦めします。これ、後で予想に威力を発揮します。覚えておいて下さい。

【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。