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オルフェーヴルが競走馬としてのギリギリのバランスを保てたのは血統のおかげ!?【究極の競馬ガイドブック】

Text:長谷川雄啓

血統を知ろう

血統は、馬券の予想においても重要で、芝向きなのかダート向きなのか、短距離なのか長距離なのか。はたまた、重馬場の巧拙まで、血統を知ることで、そのレースの向き、不向きを探ることが出来ます。

これは、皐月賞、日本ダービー、菊花賞を制し、日本のクラシック3冠に輝いたGⅠ6勝馬、オルフェーヴルの4代血統表です。

オルフェーヴルの父は、ステイゴールド。ステイゴールドの父は、“日本の競馬を変えた”とされる、大種牡馬サンデーサイレンス。

一方、オルフェーヴルの母はオリエンタルアート。その父はメジロマックイーン。

メジロマックイーンは、競馬界のレジェンド武豊騎手とのコンビでの活躍でもおなじみですが、その父はメジロティターン、さらにその父はメジロアサマ。実はこの3頭、“父子3代天皇賞制覇”という大偉業を成し遂げているのです。

当時は、秋の天皇賞も芝 3200 m(現行は芝 2000 m)で行われていました。でも、そんなメジロマックイーンの血も、種牡馬としては、絶える寸前なんですね。

なぜかというと、長距離を得意とするステイヤーの血が、今の時代の競馬においては主流ではないから。では、この血は要らないのかというと、とんでもない。母系に入って、こういう大仕事をやってのけるのです。ステイゴールドは“狂気の血”とも言われ、気性が荒く、それは産駒のオルフェーヴルにも伝わりました。そんなやんちゃな血を、母の父メジロマックイーンの血が、どっしりと、しっかりと、下支えをする。そのことによって、オルフェーヴルは、競走馬としてのギリギリのバランスを保てたのかもしれませんよね。

【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。