血圧が高くなった根本原因を薬で治すことはできない
薬の専門家から言わせてもらえば、打撲のような急性疾患なら痛みを取るために薬の効果が発揮されますが、慢性疾患である高血圧の薬は、体質を変えて根本的に治療することはできません。それどころか、服用の期間が長くなれば長くなるほど、人体に与える副作用の影響も蓄積して大きくなります。
ところが多くの場合、病院に行って高血圧の基準値を超えたという理由だけで降圧薬が処方されると、そこから薬との長いおつきあいが始まります。しかし、それは本当に正しいのでしょうか。
例えば頭痛で病院に行ったときに、「頭痛薬は一生飲んでください」とは言われません。なのに「降圧薬は飲み始めたら一生やめることはできない」と言われます。毎日血圧を測定していて、血圧が高い日に薬を飲むならまだしも「基準値よりも低い日でも飲まなければいけないの?」と疑問に思ったことはありませんか。
薬はあくまでも症状を和らげる対症療法で根本的な治療にはなっていません。さらに、薬の長期服用は副作用のほか、体の慣れでだんだんと効き目が悪くなる可能性もあります。そうなると、さらに強い薬が処方され、副作用の影響も強まります。また、高血圧の根本的な原因を知らないまま降圧薬を飲んでいれば、結果的に重大な病気の進行を見逃す可能性のリスクも上がってきます。
出典:『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法』
【書誌情報】
『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法』
監修:加藤 雅俊
いまや現代病とも言われ、高血圧患者はおよそ4300万人いるとも言われています。血圧は健康診断などで指摘されても、すぐに病気になったり状が現れるわけではないため、放置したり、降圧剤を飲んで数値を改善している人も多いのではないでしょうか。降圧剤に関しては数値が下がっても飲まないと元に戻ってしまったり、予防としても一生涯飲み続けることになる場合が多く、医療費がかかったり、通院にはそれなりの時間もかかります。そんな高血圧に悩む人たちに向けて、本書では血圧本で数々のベストセラーを出している著者による、“薬いらず”“減塩なし”で、誰でも簡単にできる血圧がみるみる下がっていく“最強1週間プログラム”を紹介します。血圧が高くなる原因には『身体』と『心』の二つがあるため、まずは自分の血圧はどちらが原因で高くなっているのか簡易チェック!その上で、肺から血圧にアプローチする『胸郭ストレッチ』、押すだけで10以上下がる『降圧ツボ』、心も体も整う『加藤式呼吸法』など、時間もかからず誰でも即できるのに、驚くほど効果がある方法を毎日取り入れやすい1週間プログラムにして紹介します。さらに一回下がっても元に戻らないために、しっかり正常な血圧を維持していくプログラムも紹介。
高血圧で薬をやめたい方、薬を飲むか迷っている方、減塩せずに食事を楽しみたい方など、高血圧に悩んでいる方にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。
公開日:2024.03.19