SPORTS LAB
- スポーツを通じて美しくそして健康に -

パフォーマンスを栄養でマネジメント!

Text:光成耕司

日本スポーツ栄養協会が発足

9月28日(金)、一般社団法人 日本スポーツ栄養協会の設立記念としてメディアセミナーが開催された。代表理事を務めるのは、7月に小社より『理論と実践 スポーツ栄養学』を出版した鈴木志保子先生(神奈川県立保健福祉大学教授)。当日は、メディアをはじめ、さまざまな企業・団体・チームの関係者ら約100名(53社)が出席し、協会の船出を見守った。

鈴木志保子先生といえば、2008年の北京オリンピックで金メダルを獲得したソフトボール女子日本代表チームをはじめ、東京2020に向けて様々な選手、チームの栄養サポートを行う、いわばスポーツ栄養界のカリスマだ。その鈴木先生が今なぜ、新たな協会の発足を決断したのか。その熱意のほどは、当日配布された活動趣意書(第1期)の理事長挨拶だけ読んでも十分に伝わってくる。

「東京2020を前に、益々ニーズが高まる公認スポーツ栄養士やスポーツ栄養の知識やスキルをもつ管理栄養士ですが、この分野の職能は実はあまり認知されておらず、だからこそアスリートや健康増進を目的としたスポーツ愛好家の人たちとのアクセスポイントもいまだ整備されていない状況です。また、スポーツ栄養に対する正しい情報発信を担い、産業界やメディアの要請に応えていけるスポーツ栄養界の窓口もなく、大きな機会損失となっていました。そこで、このような課題を解決するため、当協会の発足を決断したというわけです。
スポーツ栄養の普及によって、スポーツ振興に寄与することはもちろん、老若男女を問わず日本のすべての人たちが元気で活力のある生活を享受できる社会づくりの一端を担うことを目指したいと考えています」

いわば、鈴木先生自身が以前から抱えていたジレンマを払拭するための大きな第一歩が、いよいよ踏み出されたというわけである。

2つの目的と5つの事業内容

本協会発足(設立:2018年6月14日)の目的は、『スポーツ栄養の普及啓発によるスポーツ振興、競技スポーツの発展及び健康増進に寄与すること』『スポーツ栄養を活用する領域を広げ、公認スポーツ栄養士・管理栄養士・栄養士が活躍できる場をつくること』にあるという。そこで上記の目的達成のために、協会では以下を主な事業内容として掲げている。

1 スポーツ栄養の普及啓発事業
ウェブサイトを通じた事業発信、メディア等への正しい情報提供

2 栄養サポート事業
アスリート、団体、チーム、企業、施設への栄養サポート

3 公認スポーツ栄養士・管理栄養士・栄養士支援事業
スキルアップセミナー開催、登録者向け情報支援、交流機会の提供

4 スポーツ栄養ネットワーク構築事業
アスリート、関係競技団体、関連職種等への情報提供や情報網構築、活躍フィールドの開拓

5 食品開発/マーケティング支援事業
スポーツ栄養を活用した食品の開発、監修、推奨等

さて、記念セミナーでは、鈴木理事長による『スポーツ栄養の世界とは』をテーマとした講演、協会の紹介、さらに4名のパネリスト(順天堂大学陸上競技部女子監督・鯉川なつえ氏、プロゴルファー・栗西鈴香氏、マツダ株式会社陸上競技部監督・増田陽一氏、障がい者水泳日本代表ヘッドコーチ・峰村史世氏)を迎え、『勝つためのスポーツ栄養マネジメント』(座長:鈴木志保子理事長)をテーマにパネルディスカッションが行われた。

次号では、鈴木理事長が語る『スポーツ栄養の世界』についてリポートする。