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運動しても肥満になる人、食べても太らない人の違いは?

Text:加藤雅俊

特別に頑張って運動をしているわけではなさそうだし、食事もしっかり食べているのにスリムな人っていませんか? 肥満に悩んでいる立場からすれば、うらやましい限りですよね。同じような生活を送っていても、なぜ、このような違いが生まれるのでしょうか?

〝痩せの大食い〟は、筋肉の質が違う!

そもそも食べても太らない人というのは、筋肉の質が違います。深層筋にミオクロビンをいっぱい持っている人です。ですから脂肪をエネルギーとして使いますので、太りにくい体質と言えます。これこそが〝痩せの大食い〟なのです。たくさん食 べて、たくさん細胞が活動し、たくさん燃やす、実に健康的です。

エコカーとスーパーカー、どちらを目指す?

一方、「運動もしてるし、食事に気をつけているけど痩せない」と言う人は、そもそもミオグロビンが少ないため、脂肪を燃やすことが不得意な体質と言えます。少ないガソリンで長距離を走る、エコカーのような体質です。日常生活を送る上では問題ないかもしれませんが、長時間持続的なエネルギーはつくれません。このような状態にあると、仕事も疲れやすく、運動しても長時間、続けることができません。だから、運動の効果も出にくいのです。痩せの大食いの人は、大量のガソリンで大排気量のエンジンを動かして、パワフルに走行するスーパーカーのようです。

肥満になる人と、ならない人とでは、筋肉の質に根本的な違いがあるのです。ですから肥満解消の近道は、ミオグロビンを増やして筋肉の質を高め、酸素がたっぷりの体にすること。疲れ知らずのスーパーカーなみのパワーを発揮できます。

【書誌情報】
『肥満がいやなら 肺を鍛えなさい』
著:加藤雅俊 (薬剤師、体内環境師、薬学予防医療家)

肺の主な役割は「呼吸」と「血液循環」。酸素を含んだ血液を体内に循環させているが、十分に機能しないと不調を招く。
本書では、肺を鍛える方法として「肺ストレッチ」を提案。肺と血液の関係を説明しながら、その方法を紹介する。

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