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酸素不足を改善しないと低体温にも拍車がかかる!

Text:加藤雅俊

汗が出にくかったり、手足の冷えが気になることはありませんか? 低体温というのも、体に酸素が足りていないサインです。酸素を体にしっかり取り入れ、脂肪を燃やしていれば、体に熱(エネルギー)が生まれるので、36〜37°Cの体温を維持できるはずです。しかし、酸素が不足していると脂肪を燃やせず、体が熱をつくれないので、低体温になりやすいのです。

低体温はがんを招く

最近は、「平熱が35°C台です」なんて言う人も珍しくないようです。35°Cというのは、まさにがん細胞が好む温度です。私はかつて、製薬会社で研究職についていましたが、実験に使用するがん細胞の培養は、35°C前後にコントロールした環境でおこないます。こうした経験から、平熱が35°C台だという話を聞くと、まさにがん細胞を培養しやすい温度で日々を生活していることになるので、心配になります。酸素が不足した状態が続くと、細胞はどんどん元気をなくしていき、新しい細胞をつくることができません。それどころか、酸素がなくても増殖する細胞があります。それが、がん細胞なのです。

運動で酸素をたっぷり取り入れる

がん細胞は、「低酸素」かつ「低体温」の環境を好みます。ということは、がん細胞をつくらせないためには、「酸素をいっぱい取り入れて体温を上げること」と私は考えています。外側から温めるのではなく、酸素を必要とする深層の筋肉を動かして、細胞レベルで熱を発生させれば、脂肪を燃焼させると同時にがん細胞もつくらせないと一石二鳥です。

【書誌情報】
『肥満がいやなら 肺を鍛えなさい』
著:加藤雅俊 (薬剤師、体内環境師、薬学予防医療家)

肺の主な役割は「呼吸」と「血液循環」。酸素を含んだ血液を体内に循環させているが、十分に機能しないと不調を招く。 本書では、肺を鍛える方法として「肺ストレッチ」を提案。肺と血液の関係を説明しながら、その方法を紹介する。