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動かない生活が肺活量をどんどん退化させている!

Text:加藤雅俊

酸素を最大限に吸い込んだ後、肺から吐き出せる空気量のことを肺活量と言い、体格や性別、年齢、生活習慣などによって、人それぞれ量に違いがあります。肺活量を上げると1回の呼吸で取り込める酸素量が増えるので、血中酸素量も安定します。そして、筋肉のミオグロビンを増やしていけば、肺で取り込んだ酸素を効率よく使えるようになるのです。

なぜ肺活量が低下するのか

しかし現実には、長年の「便利な生活習慣」により、肺活量は少しずつ低下します。ちょっと歩いただけでも疲れたり、なだらかな坂道でも息を切らしてしまうのであれば、確実に肺活量が低下している証拠です。特に気をつけてほしいのは、普段、息切れをする機会すらない人です。「歩かない」「運動しない」というレベルではなく、「それほど多くの酸素を必要としない生活」になっている人がとても多いのです。

たとえば、このようなことが当たり前になっていませんか?
□ 台所や玄関など、家のいろいろな場所に椅子が置いてあり、いつでも座れるようにしている
□ 階段は空いているのに、行列ができているエスカレーターをつい選んでしまう。 しかも、歩行OKの列には並ばず、降りるまでじっと立っている
□ パソコンに向かっている時間が長く、イスも浅く座り姿勢もよくない
□「雨が降っているから」など、何かと理由をつけてすぐタクシーに乗る
□ 電車やバスを利用するときは、席が空いていれば必ず座る
□ 家では、よく使うものを手の届く範囲に置いている
□ 猫背を指摘された
□ 休日は外出するよりも、温度や空調の整った屋内で過ごしたい
□ できるだけ体を動かしたくない
□ 家族に家事をまかせっきりだ
□ 胸の形を整えるため、きつめの下着をつけている

このような生活習慣の1つ1つが、肺活量を低下させる要因になります。動かないことや、胸部(肺)が縮まるような前かがみの姿勢によって、酸素を取り込みづ らい状況が生まれるのです。

【書誌情報】
『肥満がいやなら 肺を鍛えなさい』
著:加藤雅俊 (薬剤師、体内環境師、薬学予防医療家)

肺の主な役割は「呼吸」と「血液循環」。酸素を含んだ血液を体内に循環させているが、十分に機能しないと不調を招く。 本書では、肺を鍛える方法として「肺ストレッチ」を提案。肺と血液の関係を説明しながら、その方法を紹介する。