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食事での摂取量がそのまま血中コレステロール 値に影響することはない!

Text:加藤雅俊

コレステロールは安心して摂っていい

ここで1つ、お伝えしたい事実があります。コレステロールをたくさん食べたからといって、体に悪影響を及ぼすことはありません!「コレステロールを摂り過ぎないように気をつけているのに、体に影響しないって、どういうこと?」と思うかもしれませんが、体に必要なコレステロールのうち、約8割は、肝臓でつくられています。食事で摂った量が多ければ、肝臓がそれを把握して、体内でつくるコレステロール量を減らしているのです。逆に、食事で摂る量が少なければ、体内でつくる量を増やします。体内のコレステロール量はほぼ一定量がキープされるので、食事での摂取量がそのまま血中コレステロール値に影響する、ということにはならないのです。

血液検査でコレステロール値が高くなるのは、ただの運動不足です。本来ならば細胞を新しくつくるためにコレステロールが使われているのですから、それが余っているというのは、ただ動かずに、じっと古い細胞のままでいるということ。運動をすれば数値は自然に落ち着いてくるはずです。以上のことから言えるのは、コレステロール値を薬で下げるというのは、おかしなことなのです。薬を使って肝臓にコレステロールをつくらせないようにするわけですから。もともと備わっている体の機能を止めてしまって、さらに「食事でコレステロールを摂るのを控えなさい」と言うわけですから、体内のコレステロール量はあっという間に少なくなるでしょう。これで本当にいいのでしょうか? 逆にどんどん老化していくと思いませんか。

遅いくらいですが、やっと、コレステロールについての考え方は、世界的に見直されています。従来は、脂質異常症の原因としてコレステロールが問題視されており、厚生労働省による「日本人の食事摂取基準」においても、1日の摂取量の上限が男性190g、女性180gと定められていました。しかし、2015年版「日本人の食事摂取基準」では、コレステロール摂取量の目標値は撤廃されています。コレステロールと食事は関係ないということをようやく認めたということです。

【書誌情報】
『肥満がいやなら 肺を鍛えなさい』
著:加藤雅俊 (薬剤師、体内環境師、薬学予防医療家)

肺の主な役割は「呼吸」と「血液循環」。酸素を含んだ血液を体内に循環させているが、十分に機能しないと不調を招く。
本書では、肺を鍛える方法として「肺ストレッチ」を提案。肺と血液の関係を説明しながら、その方法を紹介する。

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