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初優勝を果たす為、選手に声かけし続けた「有言背伸び」とは!?【東農大オホーツク流プロ野球選手の育て方】

Text:樋越勉

初優勝

1994年の秋、我々はついに北海道学生リーグで優勝を果たした。以前から優勝できる力はあったのだが、当時のリーグは各校と1試合総当たりの5試合制。どのチームもエース級をぶつけてくる中で勝ちきれないでいた。

でもこの時は今もよく使う「有言背伸び」をしていた。有言実行という言葉があるが、あえて「無理そうな目標を作って、本来の力以上のものを発揮させて届かせる」というようなものだ。

ちょうどこのころ、網走市に呼人球場を作ってもらったので「絶対そこで優勝するぞ」と選手たちに発破をかけた。選手たちも地元の人たちにすごく可愛がられていいたので「地元の人の前で優勝したい」という気持ちが強かった。

実際に優勝のかかった試合では呼人球場に2000人近いお客さんが入った。あれは忘れられない。後援会やサポートしてくれた方々も交えて、ホテルで祝勝会もした。そこでどんちゃん騒ぎした後、浴衣のままタクシーで網走の街へ連れ出されると、街の飲み屋もクラブも全部タダにしてもらったほどだ。後日にはアーケードの商店街から市役所までパレードもさせていただいた。そして、翌春には全国大会初出場を果たし、そのあたりからようやく周りにも認められるようになったと思う。

出典:『東農大オホーツク流プロ野球選手の育て方』著/樋越勉

『東農大オホーツク流 プロ野球選手の育て方』
著者:樋越勉

多くのプロ野球選手を輩出する北の最果て、北海道網走市にある東京農業大学オホーツクキャンパス野球部。恵まれた施設環境ではないにも関わらず、なぜ有力選手が育つのか⁉東農大学野球部のカリスマ、樋越監督の選手を見抜く眼力と、その育成術を紹介‼プロ野球選手の育て方、ドラフトへ送り込む手腕、練習環境の整え方などを、具体的に解説するプロ野球ファンや指導者必見の一冊。愛弟子の周東佑京のコメントも収録。

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