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LED室内栽培の具体例とは?4つ目を紹介【LED LIGHT 室内栽培基本BOOK】

Text:日本文芸社(編集)

CASE 04 季節ごとにライトの照射時間を変え屋外の太陽光に近い環境を整える

① 複数の吊り下げ式のスポットライトを、高い位置から植物全体に光が照射されるように設置。 ②③ 高性能なLEDの登場によりパキポディウム属を年間を通して屋内で栽培することができるようになった。

④⑤ 冬から春にかけて日照時間が長くなるため、12 ~ 1 月は約 12 時間、2 ~ 3 月は約 14 時間と、季節によって LED の照射時間を調整している。

屋外とLED をうまく合わせればそれぞれの弱点を補い合える

⑥ LEDを使うメリットは、年間を通して塊根植物の屋内育成が可能であること、安定した光量の供給、葉焼けなどのダメージリスクの回避など、多々ある。

⑦ 屋外栽培には太陽光以外に季節ごとの日照時間や気温、湿度、天候、昆虫の飛来など、屋内栽培では得られない自然要素が豊富にある。これらの自然要素が植物の成長率向上と用土内の土壌微生物の活性化に寄与し、新葉や花芽の形成、冬支度に重要であると考えている。

パキポディウム属の栽培に注力するかたまりさんは、屋外栽培がメイン。「冬期に十分な光を与えなければ、春に新葉や花芽の形成が不十分であったり、形成の遅延が発生します。したがってパキポディウム属などの塊根植物は、屋内で LEDを使用することで冬期(12 ~ 3 月)の光量不足を補っています」とのこと。

「育成環境を自由に変えられることが、LEDを用いた室内栽培の強み」だと言う、かたまりさんは「アフリカやマダガスカル原産の植物にとって、特に日本の梅雨と冬の環境に耐え難いため、その植物に適した要因を分析し、整えられることが屋外栽培との大きな違い」と考えています。

また、季節にうまく順応できるよう、最適な栽培方法を研究。「LEDを用いた栽培は、これからの園芸界を大躍進させると確信している」と大きな期待を寄せています。

育成植物パキポディウム属、アデニウム属、フォークイエリア属、オペルクリカリア属、ディオスコレア属、フォッケア属など
使用機材◎ LED ライト/ BARREL「AMATERAS 20W」BARREL 「TSUKUYOMI LED 20W 」「 AMATERAS LED 20W 」、Helios Green LED「PRO」
◎その他機材/ BARREL「小型送風機AECHMEA」
LEDライト
使用方法
◎使用時間/ 12 時間程度(12月~ 1月)、14時間程度(2月~ 3月)


⑧⑨⑩ LED を導入した当初、スポットライトだけでは植物棚全面に均一に光を照射することが難しく、端に置いていた植物を徒長させてしまった経験があるかたまりさん。それ以来、パネルタイプを導入したり、植物のトレイを 24 ~ 48 時間ごとにローテーションさせて、光量の均一化を図っている。

【出典】『LED LIGHT 室内栽培基本BOOK』著:日本文芸社(編集)

【書誌情報】
『LED LIGHT 室内栽培基本BOOK』
著:日本文芸社(編集)

本書は、観葉植物の歴史から最新のLEDライトを使った室内栽培法まで、幅広く解説した一冊です。古代文明から続く観葉植物の文化は、現代においても多くの人々に愛され、特にLEDライトの普及により、室内でも多様な植物が栽培可能となりました。光の重要性や具体的な栽培方法を紹介し、実際にLEDライトを使って栽培を楽しむ人々の成功例やアドバイスを掲載。初心者から上級者まで参考になる内容が詰まっています。

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