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筋肉量の減少が引き起こすリスクとは!?

Text:野坂和則

筋肉の減少は病気やケガの引き金になる

加齢による筋肉の減少(サルコペニア)は、筋力の低下や疲労、転倒リスクの増加を招くだけではありあません。身体機能の低下にもつながり、病気やケガへの危険性も高まります。筋肉が減ることで起こり得る、主なリスクを以下に挙げてみます。

・骨が弱くなる(骨粗鬆症のリスクが高くなる)
・糖質の代謝能力が減り、糖尿病のリスクが高くなる
・脳に対する刺激が減り、認知症のリスクが高くなる
・心臓病のリスクが高くなる
・肥満、メタボリックシンドロームになりやすい
・老化が促進される

こうしたリスクが現実になれば、医療や介護の手を必要とする可能性が高くなるでしょう。「健康寿命の期間」を飛び越して、いきなり「不健康な期間」に入ってしまうかもしれません。それではとても楽しい老後は望めません。

そこでまず取り組みたいのが、筋力を向上させること。筋力をつけることで上記のリスクや、悪循環にはまらないようにする、あるいはそこから抜け出すことができます。そうやって健康寿命をのばし、自由に、生き生きと暮らせる時間を多くしたいものです。

その手段として、すぐれた効果が期待できるのがレジスタンス・トレーニング(抵抗運動)です。筋肉に一定の負荷をかけ、筋力の向上をはかる運動が不調を改善し、不健康の芽をつみ取ってくれます。

【書誌情報】
『ゆ〜っくり座れば、一生歩ける!』
著:野坂和則

一生歩ける足腰はゆ〜っくり座ることで鍛えられる!「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」である健康寿命は、男性は約72歳、女性は約74歳です。誰でも歳をとるにしたがって身体機能は衰えていきますが、その衰え方には大きな個人差が。その個人差の要素のひとつが「運動」です 。運動をしている人とそうでない人では、健康寿命に大きな差が出てきます。運動といってもいろいろありますが、健康寿命を高めるには脚の筋力を維持し、向上させる筋力トレーニングが必須です。しかし、そうは言っても普通の筋トレはつらそうだし、なかなか重い腰が上がらない……という方にこそ実践して頂きたいのが本書で紹介している「エキセントリック運動」です。ゆ~っくりイスに座る時、大腿の前側の筋肉は伸ばされていきます。これが典型的なエキセントリック運動です。本書では、自宅でできるエキセントリック運動を紹介しており、どうしてエキセントリック運動が一生歩けるような足腰をつくるのに適しているのか解説しています。試しに、ゆ~っくりイスに座ってみて下さい。それだけでもかなり脚に効いていることがわかるはず。つらくないのに効果は絶大――。エキセントリック運動をすれば、10年分の筋力低下を、たった2ヵ月で元に戻すことも可能です。転ばぬ先の杖、一生歩ける体でいられるように、今日から準備を始めましょう。高齢者の方はもちろん、家族全員でぜひ読んで頂きたい一冊です。

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