クールダウンは身近なアクティブレスト
一番身近に行っているアクティブレストといえば、練習や試合後のクールダウンです。
グラウンドで座ってストレッチを行う光景をよく見かけますが、できればストレッチ前にジョギング、ウォーキングなどで軽く体を動かし、体温を維持しながら心拍数を落ち着かせるようにしましょう。
心拍数が高い状態で急に体の動きをとめてしまうと、めまいや一過性の脳貧血などを起こすことがあるので注意が必要です。
また芝など地面の状態が良ければランニングシューズや靴を脱いで裸足で歩くようにすると、長時間靴によって締め付けられた足を解放するのでリフレッシュ効果も期待できます。
帰宅後のストレッチは入浴後に
帰宅後にストレッチを行う場合は、入浴後に体が温まった状態で行いましょう。
また、お風呂に入るときも湯船につかって体全体を温めるようにします。
湯船につかっての入浴は水の浮力によって筋肉の緊張をやわらげ、水圧によって静脈血が心臓にもどるのを助けます。
ただし環境面などでどうしてもシャワーしか使えない場合は、温かいお湯と冷たいお水を交互にかける温冷交代シャワーを行ってみましょう。
温水と冷水を繰り返すことで血流が良くなり、シャワー後もしばらく体が温まった状態が続きます。
この後にストレッチを行うと、筋肉や腱などの結合組織がより伸びやすくなります。
【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)
近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。
公開日:2019.08.14
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