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最適な運動パフォーマンスを発揮するための暑さに慣れる「暑熱馴化」とは!?

暑さに慣れる「暑熱馴化」

暑熱馴化とは、文字通り「暑さ」に体が馴れる、馴化するということで、体が高温に適応した状態のことを指します。

夏になると熱中症対策としてこまめな水分補給・塩分補給などを意識して行うようになると思いますが、その前から暑さ対策は始めておく必要があります。

暑熱馴化の基本は適度に体を動かしながら汗をかき、汗腺の働きを良くすることです。

一般的に暑熱馴化は取り組み始めてから3日程度で生理学的 な変化が現れ、1週間前後で完成するといわれています。※出典:『競技者のための暑熱対策ガイドブック』国立スポーツ科学センター

ただし暑熱環境下で最適な運動パフォーマンスを発揮するためにはさらに数日が必要とされています。

アスリートは普段から体を動かしていると思いますので、汗をかくことは日頃から行っていると思いますが、この上にさらにウインドブレーカーを着用して人工的に蒸 し暑い環境をつくり出し、体を動かして練習をするケースもあるようです。

しかしこれはウインドブレーカーの特性上、熱がこもりやすくなり、脱水症状や熱中症のリスクが高まります。

気温・天候などの外部環境や、個人の基礎体力、当日の体調などによっても適応能力が変わりますので、こうしたことを理解した上で無理のないレベルにとどめておくようにしましょう。

吸汗性にすぐれた長袖のウエアなどを着用し、汗をかいたらこまめに着替えるなどして、着替えをあらかじめ何枚か準備しておくと、効果的に暑熱馴化を行うことができます。

【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)
近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。