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熱中症かなと思った時の対処方法とは!?

熱中症かなと思ったら

熱中症の症状(発熱、失神、筋けいれん、めまい、頭痛、大量の発汗、意識障害等)が見られる場合は、ただちに応急手当を行います(CHECK1)。

《意識がある場合》(CHECK2)
・涼しい場所に移動し、ベルトや服をゆるめて靴を脱ぐ
・うちわなどを使ってあおいで体を冷やす
・氷などで体を冷やす(大動脈のある頸部、脇の下、股関節付け根、膝裏など)
⇒意識がない場合は救急車を要請

《水分を自力で摂取できるか》(CHECK3)
・径口補水液やスポーツドリンクなどで水分補給・塩分補給を行う
⇒自力で摂取できない場合は医療機関を受診する

《症状が軽快したか》(CHECK4)
運動は中止し、十分に休息をとって回復を待ってから帰宅する
⇒症状が軽快しないときは(吐き気や嘔吐などがある)医療機関を受診する
出典:『スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック』日本スポーツ協会

《熱射病などが疑われる場合》
熱射病は、熱中症の中でも最も重篤な状態で、その特徴として神経・精神の障害と40.5°C以上の深部体温が挙げられます。深部体温の高い状態が長時間にわたって続いてしまうと、全身の炎症反応から多臓器不全へと進み、生命の危険にさらされます。

まずは意識があるかどうか、反応があるかどうかの確認をし、反応が鈍いようであ ればすぐに救急車の手配をします。また熱射病になると体温が異常に高くなるため、 深部体温(直腸温)をいかに早く下げるかが予後を左右します。

・救急車を手配する
・氷の入った水風呂に全身をつからせる
・水風呂などが準備できない場合、手や足など部分的につからせることができる部位は水につからせて、残りの部位は氷で冷やしたタオルを用いて全身の肌を冷やし続ける

※通常の熱中症では、体を冷やすために大動脈のある頸部、脇の下、股関節付け根、膝裏などを冷やしますが、熱射病のケースでは一刻を争うため、とても冷却が間に合いません。全身の皮膚を冷やし続けながら救急車を待ちましょう。

熱中症はそのままにしておくと重篤な事態を引き起こしかねません。環境や選手のコンディションに細心の注意を払いながら、いざというときは迅速に応急手当の対応ができるようにしておきましょう。また気温・湿度・日差しの強さ・風の有無といっ た環境要因も大きく左右しますので、暑さ指数(WBGT)を計測できる温度計を準備したり、熱中症指数などをチェックしたりしておく習慣をつけましょう。

出典:日本気象協会・熱中症情報

【書誌情報】
『基礎から学ぶ スポーツセルフコンディショニング』
著:西村典子(アスレティックトレーナー)
近年、セルフコンディショニングという言葉を聞けば、自分自身で自分の体を良い状態に保つための取り組みであることが理解されるようになってきましたが、やはり、その内容は奥が深く、まだまだ正しい知識が広まっていないのが現状です。そこで、本書では、数々のプロスポーツ選手を指導した経歴を持つ日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーである西村典子氏による環境に頼らず自分自身をアップデートする基礎から学ぶセルフスポーツコンディショニングを3つのパートに分けてわかりやすく紹介。結果を出すアスリートは必ず実践しているコンディショニングは必見です。