運動前後で明らかな違いはない
運動とたんぱく質の摂取はセットで行うことが鉄則です。特に筋肉を酷使する筋トレでは、運動後に筋肉の合成が始まります。ここで、たんぱく質が適切に補給されなければ、筋肉が育たず、せっかくの筋トレも無駄骨になってしまいます。
そうならないためにも、運動をする場合は必ずたんぱく質を補い、筋合成を助ける必要があるのです。
それでは、よく議論されるテーマですが、たんぱく質の摂取は筋トレの前と後だと、どちらのタイミングで行うのが、より筋肉にとって効果的なのでしょうか。
筋トレ前にプロテインを摂取した場合と、筋トレ後に摂取した場合、それぞれの筋肉への効果を比較した実験では、明らかな違いは見られませんでした。一方で、アミノ酸の血中濃度は食後30~40分で上がり始めるとの報告もあります。
しかし、その日の都合や生活リズムによって、食事と運動の順番は前後させてOK。筋肉への効果はほとんど変わりません。大事なのは「運動とたんぱく質摂取はセットで行う」。これを習慣づけることです。
そのためには、たんぱく質の食材をストックしておくと便利。手軽に摂取できるプロテインや筋肉の合成に有効なロイシンが豊富なヨーグルト、スーパーなどでも購入しやすいサラダチキンなどもおすすめです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 たんぱく質の話』
著:藤田聡
シリーズ累計発行部数130万部突破! ダイエット・健康で超大切な『たんぱく質』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!昨今ダイエット業界でも注目を集める『たんぱく質』。せっかく痩せてもリバウンドしてしまう原因は、筋力の低下によるものが多く、その筋力を向上、維持するために欠かせないのがたんぱく質になります。「どんなものに入ってるの?」「リバウンドしないために1日に必要な量は?」「動物性と植物性の効果の違いはある?」など、たんぱく質の疑問を全て解決します。ダイエットのため、家族の健康のため、ぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2020.06.20