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きちんとカラダの疲労を回復させる為の寝る時の姿勢のポイントとは!?【痛みのない身体になる究極の整体術】

Text:加賀谷慶太

寝るときの姿勢はあお向けがいちばん?

「寝ている時間がもったいない」「なかなか寝つけない」「夜中に目を覚ましてしまう」と、睡眠不足や睡眠の質が悪いとカラダに大きなダメージを残します。

仕事やスポーツで最大限にパフォーマンスを発揮するためには、脳とカラダのコンディションづくりは最重要課題になります。そのために、1日の約3分の1を費やす睡眠はとても大切です。睡眠の質を上げ、きちんとカラダの疲労を回復させるためには、寝ている間の姿勢が重要になりますので、ここで寝るときの姿勢のポイントを2つ挙げてみます。

寝るときの姿勢のポイント

① 背骨を安定させる姿勢をとる
背骨を通る中枢神経は、体内の主要器官のすべてに直接つながっているので、背骨がへんにゆがんだまま寝ていると、脳と身体の情報のやり取りに支障が出てしまいます。背骨にとっていちばん負担が軽減される最適な姿勢はあお向けで寝ることです。

ただし、枕が高すぎると頚椎(けいつい)が屈曲し背骨の自然なカーブがゆがんでしまったり、頭が高くなることで脳への血流が悪くなったりするので注意してください。“胎児のポーズ”と呼ばれる横向きで寝るのが好きという方も多いと思いますが、横向きで寝る場合は、肩からおしりが一直線になって背骨がまっすぐゆがみがない状態が理想になります。

あお向けや横向きに対して、うつ伏せはおすすめできません。首に負担をかけやすく、骨格のゆがみや腰痛などを引き起こす要因になるからです。また、胸部に長時間強い圧迫を与えるのも感心できません。高すぎる枕や、腰が沈んでしまうようなやわらかいマットレスや布団を使っていると、体圧分散に偏りが出て背中や腰に負担がかかり、疲れやだるさが残ってしまうので注意が必要です。

② 自然な寝返りが打てる環境で
寝ているときは、個人差はありますが、成人で一晩20~30回程度寝返りを打つといわれています。同じ姿勢でずっと寝ていると、どうしても特定の部分に負荷が多くかかり、筋肉疲労を起こしたり、血液やリンパ液の循環が悪くなったりします。

寝返りは、身体を圧迫から解放し、血液やリンパの循環を正常に戻し、身体の疲労を回復させます。重力の中で生活する人間は、筋肉や背骨、関節などにつねに大きな負担がかかり、カラダにゆがみが生じていますが、寝返りの動作をすることで、カラダが自然にストレッチされてゆがみを調整し、寝ている間に整体をしている効果を生み出します。

私たちは、人生の約3分の1を毎日寝る布団の上で過ごしています。「しっかり寝ているのに疲れがとれない」「朝起きたとき、腰が痛くてなかなか動き出せない」などでお悩みであれば、一度寝具の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

【書誌情報】
『痛みのない身体になる究極の整体術 1日8分の調整でゆがみが治る!』
著者:加賀谷慶太 東葉コンディショニング整体院 総院長

カラダの痛みや不調の原因は「ゆがみ」。このゆがみを正し、全身のバランスを整えれば、腰痛・関節痛・手足のしびれ・肩こりなどの痛みのない健康的なカラダを手に入れることができます。本書では、どこに行ってもなかなかよくならない人が最後に駆け込む整体院として多くの実績を上げ、患者を救ってきた著者が、独自の施術療法QPR(クイック・ペイン・リリース)法を「自分でできる」ようにアレンジして効果的な41のエクササイズとして紹介。全身および部位別に痛みの解消、予防ができます!

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