手術はゴールではなくスタート
「手術をしたのに痛みがとれない」からと、診察に来る人は少なくありません。多くの人が「手術をすればすぐ楽になる」と期待されているようですが、現実はそう甘くはないのです。腰痛治療のために手術をして、すぐによくなる人は全体の30%ほど。大多数の人は数ヵ月かけてリハビリや治療を行い、徐々によくなっていきます。手術は決してゴールではなく、新たな治療のスタートです。
そこで大切になるのが、「自分の力で治す」という姿勢です。医師と連携してリハビリや治療を積極的に行うほか、自宅でのセルフケア、食事や睡眠を見直す生活習慣の改善など、手術後の前向きなとり組みが術後の経過をよくします。
対照的になかなかよくならないのが、他人任せにしてしまっている人です。自身でストレッチや筋トレなどを行うこともなく、病院やマッサージなどに頼りきる人をよく見かけます。しかし、自ら体力と筋力をつけ、腰痛を起こしにくい生活をしなければ、腰痛が完全に治ることはありません。
対照的になかなかよくならないのが、他人任せにしてしまっている人です。自身でストレッチや筋トレなどを行うこともなく、病院やマッサージなどに頼りきる人をよく見かけます。しかし、自ら体力と筋力をつけ、腰痛を起こしにくい生活をしなければ、腰痛が完全に治ることはありません。
手術後は自分で腰痛を治す努力をしよう!
術後のリハビリやセルフケアも含めてが手術です。「自分で治す」という前向きな気持ちがアフターケアを充実させ、完治を早めることになります。
セルフケアやリハビリを行う
通院してのリハビリや治療のほか、自宅でできるセルフケアをとり入れるなど、腰痛で消耗した筋力と体力を回復させる努力が必要です。
生活習慣を改善していく
お風呂でよく温まる、食事の栄養バランスを考える 睡眠の質を上げるなど、生活習慣を見直すことで 「腰痛になりにくい体」をつくりましょう。
出典:『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』著/吉原潔
【書誌情報】
『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』
著:吉原潔
今や4人に1人が悩んでいるとも言われる国民病である『腰痛』。ぶつけた、痛めた、ぎっくり腰といった原因がハッキリしている腰痛だけでなく、『脊柱管狭窄症』『椎間板ヘルニア』『ぎっくり腰』などによる痛みや、病院で検査しても特に異常が無いと言われるものまで、痛みの原因は多種多様にあります。しかし、そんな痛みに対して痛み止めや筋弛緩剤などの薬で対処療法だけをしていても根本の治癒にはなかなか繋がらないため、しっかりと『腰痛の原因』と向き合うことが大切です。本書ではそんな腰痛を治して、長い人生を痛み無く健康に過ごすために、『脊柱脊髄外科専門医』と『フィットネストレーナー』という2つの肩書を持つ腰痛の名医による、腰痛が治らない意外な原因と、骨と筋肉にアプローチする自宅でできる腰痛のセルフケア法を紹介します。
公開日:2023.07.24