お金のことは税理士にお願いする
税理士は経理のスペシャリスト
毎月のお金の動きをきちんと出す、月次決算や年次決算、期の途中での税金支払い、源泉徴収など、会社の経理はやらなければいけないことが本当にたくさんあります。これを自分でやるのは本当に大変なうえに、税務署への申告や納税を間違うといろいろ面倒ですので、税理士に依頼することをおすすめします。
特に重要なのが、月々の数字をしっかり出してもらうことです。会社にお金の余裕があるのか、ないのかはとても大事で、余裕があれば安心という話でもありますが、急いで使わないともったいないということもあります。
たとえば、1億円の利益が出ると、だいたい35%くらいは税金ですので6500万円が手元に残ります。仮に来期6000万円でなにかしようと考えているのであれば、今期のうちに使ってしまった方がいいのです。なぜなら、今期3500万円の税金を払って、来期6000万円使うと500万円しか残りません。ところが、今季中に6000万円使っておけば、4000万円の利益に対しておおよそ1200万円の税金を納めて、2800万円が手元に残るのです。ただし、そのすべてが当期分の経費として認められる場合に限ります。どうせお金を使うなら、今期なのか来期なのかは、数字を出してもらうことで判断できるようになるのです。
お金のことをしっかり把握するメリット
税理士に頼めること
- 毎月の数字
- 四半期決算
- 年次決算
- 源泉徴収
- 期の途中での税金支払い
例:決算で1億円の利益が見込めることがわかった場合
そのまま何もしないと……
●法人税課税対象1億円 法人税→約3,500万円 現金→6,500万円
【1億円に法人税が課税され現金約6500万円が残る】
6000万円を投資すると……
●法人税課税対象4,000万円 現金→約2,800万円 経費→6,000万円
【6000万円の先行投資により法人税が約3分の1になる】
※6000万円分が当期分の経費として認められる場合に限る
[数字をしっかり出してもらうことで先手を打って資金を有効に活用できる]
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 起業の話』著:林 尚弘
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 起業の話』
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公開日:2025.02.27
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