「強い体」を作れていない選手はレギュラーで長く活躍できるわけがない!
横浜ベイスターズが秋季キャンプをチーム練習ではなく、個人練習に重きを置くという方針で行った。名称も「秋季キャンプ」ではなく「秋季トレーニング」としたという。
そのやり方はいいとして、練習方針は「量より質」だそうだ。質のいい練習? プロの練習で質の悪い練習などあるのだろうか? これは練習量を少なくするための体のいい言い訳なのではないか?
谷繁元信さんはベイスターズの方針に疑問を呈する。
たしかに練習をし過ぎればケガをする。
しかし、こうやって練習の負の部分がクローズアップされがちだが、谷繁元信さんはプロ野球選手である以上、練習量が大切な時期も絶対にあるという。
これは全選手に当てはまることではない。当てはまるのは主に「若手でまだレギュラーを掴み取っていない選手」。
レギュラー選手と同じ練習量ではいつまでたっても差は埋まらない。
レギュラーの選手を追い抜かしたいなら、そのレギュラー選手よりも多くの練習をしないとダメなのだ。
プロである以上、成績を残さないといけない。成績を残さなければ年棒もアップしないし、ファンに夢を与えることもできない。
つまり、1軍でレギュラーを勝ち取って活躍し続けることを目指さないといけない。
それなのに、レギュラーでもない選手が「ケガをするリスクがあるから練習量はほどほどにする」というのはプロとして甘い取り組み方だと谷繁元信さんは一刀両断する。
ただ、選手だけに責任があるかというと、それだけでもない。
現代野球では監督、コーチが選手にケガをさせたくないからハードな練習を強要しない傾向にある。
しかし、それは本末転倒。プロの世界にはトレーニングコーチ、トレーナーという存在がいるのだから、上手に見定めて行えるはずだ。
そもそも、プロなんだから自分自身でケガをしないように強い体を作らないといけない。
体が弱いプロ野球選手なんて活躍できるわけがない。谷繁元信さんは持論を展開してくれた。
公開日:2022.02.12