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車いすを使っていても全部セルフでできる「セルフワークアウトジム」とは?

J-Workout(脊髄損傷者専門ジム) 伊佐拓哲氏インタビュー③

ーーJ-Workoutのトレーナーは「脊髄損傷のスペシャリスト」と言われていますが、じっくりと研修が必要だと聞いています。

伊佐:最初に骨や筋肉といった基本的なことから覚えてもらって、試験を行います。理学療法士の資格を持っている子なんかはその部分はパスしやすいかもしれませんが、実技の部分も時間をかけるんですよね。
麻痺しているところを触るのに、どこまでやったらいいのか。健常者相手とは違ってやりすぎてしまえばケガをするし、ビビってしまうと全く効果が出せないので、安全かつ積極的にトレーニングを行うために、研修ではかなり頑張ってもらっています。
トレーナとしてクライアントに触れるようになるまでは1年半~2年くらいかかりますね。

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ーー2年ですか!思いがないといけないですね。

伊佐:そうですね。やる気、そして明るさが大事です。これから一緒に頑張っていきましょうねっていう人が暗かったら、ちょっと違うじゃないですか。
明るい人のほうがクライアントさんにも好かれるし、体に触る機会も増えて成長スピードが早いんですよ。

ーートレーニングはマンツーマンで行うものなんですか。

伊佐:1人のクライアントさんに2人くらい配置してトレーニングを提供します。メニューによっては4~5人がかりのものも多くあります。価格も1時間15000円と高い設定になっていますけど、ご理解いただいている状況です。
そんな中、去年から立ち上げた新しい取り組みもあるんですよ。障害のある方が自分で使える、車いすユーザー対応の「セルフワークアウトジム」です。

ーーセルフワークアウトジム?

伊佐:セッティングからトレーニングまで車いすを使っていても全部セルフでできるマシンを取り揃えたジムを、同じ建物内に去年オープンしました。
器具さえあれば自分でできるトレーニングもあるという人にとっては、人の手を借りなくてもできるマシンがあれば残存機能も効率的に高められるじゃないですか。そうすると次のステージにも行きやすくなる。
歩くことが目的じゃないけど健康維持をしたい、という人にも使ってもらっています。

【インタビュー】J-Workout(脊髄損傷者専門ジム) 伊佐拓哲
◆経歴◆
1982年、東京・両国生まれ。大学生の時に番組での競技挑戦中に事故に遭い、脊髄損傷に。2007年、中学からの親友・渡辺淳氏と「株式会社J-Workout」を創業。2014年に代表就任、2015年に現在の木場スタジオに移転。現在は大阪スタジオや福岡スタジオなど拠点を展開している。

【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜
取材・構成=久下真以子
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