動きケア®による動きの改善と身体の部分分け
それぞれの部位の基本運動を知る
動きケア®は「身体の部分や全体の動きを整えることによって、動きや姿勢を身体に負担がかからないものに換え、スポーツ障害を予防・改善するものです。部分の動きをチェックし、十分にできないものがあればできるようにし(部分動きケア) 、そのうえで連動での仕上げ(連動ケア)へと進みます。まずは「部分動きケア」です。そのためには、そもそも身体をどのように分けるのか、それぞれの部位は基本的にどのように動くのか(=基本運動)を理解することが大切です。
スポーツ障害を抱えている場合、たいてい身体のどこかの部位の基本運動が十分にできなくなっています。そこが直接痛みや不調部位ではないかもしれませんが、人は身体の各部位が連動して動くため、十分に動かなくなっている部位の動きをよくすることが、結果として痛みや不調部位の改善につながるのです。
身体の部分分け
①眼
②頸部
③胸郭部
④肩甲帯
⑤肩
⑥骨盤部
⑦股関節
⑧膝(下腿)
⑨足首
⑩足部
出典:『スポーツ障害予防の教科書 姿勢と動きのコンディショニング』
【書誌情報】
『スポーツ障害予防の教科書 姿勢と動きのコンディショニング』
土屋真人
スポーツと姿勢は重要な関係にあり、姿勢が歪んでしまうと筋肉・柔軟性・可動域・バランスなどに影響を及ぼします。姿勢はちょっとしたことでも狂ってしまいますが、その修正方法を多くの選手は知りません。本書は姿勢を改善することでパフォーマンスをアップさせるとともに、ケガの予防にも役立つために、なぜ不調や痛みが生じるのか、どこの姿勢が狂っているのが原因なのかをわかりやすく解説し、その改善方法やトレーニングについてイラストと写真でビジュアル的に紹介します。人によって不調が生じる部分は様々です。首、肩。胸郭部、背中、腰、股関節、足、などの各部位ごとに必要な柔軟性をチェックし、不調の整え方、効果的なトレーニング、改善方法を、トレーナーを指導する体育協会理事長の著者が徹底解説する初めての一冊になります。
公開日:2024.07.10