般若心経

十二縁起で述べていることはすべて「ない」【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
乃至無老死(ないしむろうし) お釈迦様が説かれた十二縁起の項目は、次のようなものです。 「① 無む 明(みょう=無知)→②行(ぎょう=自己形成)→③ 識(しき=認識作用)→④名色(みょうしき=自我の諸要素)→⑤六処(ろく […]

無知や迷いはなく、それらの消滅もない【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
無無明 亦無無明尽(むむみょう やくむむみょうじん) 先に、「仏教でいう『法』は、お釈迦様の成道によって明らかにされた『物事のつながり』という意味でも使われる。それを説くのが説法」だと述べました。お釈迦様は、ブッダガヤー […]

六識を加えた「十八界」すべてがない【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
無眼界乃至無意識界(むげんかい ないしむいしきかい) ここまで述べた〈私〉の根拠としての十二処は、「眼・耳・鼻・舌・身・意」の六根(六つの感覚)、及び「色・声・香・味・触・法」の六境(感覚の対象)でした。実は、諸法の研究 […]

六境と呼ばれる「六つの対象」もない【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
無色声香味触法(むしきしょうこうみそくほう) 前項であげたとおり、眼(視覚)、耳(聴覚)、鼻(嗅覚)、舌(味覚)、身(触覚)、意(意識)という六つの感覚は、六根または六内処と呼ばれます。 それに対し、六根がとらえる六 […]

六根と呼ばれる「六つの感覚」がない【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
無眼耳鼻舌身意(むげんにびぜつしんに) インドでは、お釈迦様の入滅後、100年以上たってから、諸法を精せい緻(せいち)に分析していくことが盛んに行われました。 それは、「〈私〉とは何か」という問いに答えたもので、結論とし […]

一段と深い智慧で語られるヴィジョン【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
無受想行識(むじゅそうぎょうしき) ここからは「無」のオンパレードになります。 前に空の説明をしたとき、「空と無とは違う」といいました。それなのに、このパートで「無」のオンパレードになるのはなぜなのか。それを理解するカギ […]

「無」のオンパレードが示すものとは 【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
是故空中 無色(ぜこくぢゅう むしき) 漢訳では省略されていますが、ここで3回目の舎利子への呼びかけがあります。つまり、ここからが舎利子に伝授される第3のパートというわけです。 その冒頭では、「空のなかには色はない」と述 […]

大いなるメッセージを読み取ろう【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
不増不減(ふぞうふげん) 六不の最後は「不増不減」です。「増えもせず減りもしない」ということです(ただし、原典では不減不増の順)。 これを、たとえば「自分のお金が増えたり減ったりしても、流通しているお金は一定量であるから […]

普通なら当然のことがなくなる世界とは【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
不垢不浄(ふくふじょう) 「六不」の続きは「不垢不浄」です。「垢(あか)がついて汚れることもなければ、きれいになることもない」という意味です。 ふつうの世界に暮らす私たちの常識からすれば、あり得ないことです。生きていれば […]

意味を辞書的にとらえると誤ってしまう【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
不生不滅(ふしょうふめつ) 般若心経には、ここから「六不(ろっぷ)(六つの否定)」が登場します。その最初が「不生不滅」です。そのまま読めば「生じない、滅しない」、いいかえれば「生まれない、死なない」となります。 辞書 […]

存在するすべてとそのつながりも「空」【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
舎利子 是諸法空相(しゃりし ぜしょほうくうそう) ここからが二つ目のパートになります。 この部分には「諸法」という言葉が出てきます。覚えておられるでしょうか。「諸法」については、最初の舎利子への呼びかけのところで、 […]

精神世界の要素もすべて同じ【眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経】
受想行識 亦復如是(じゅそうぎょうしき やくぶにょぜ) 「『色』について述べたことは、『受・想・行・識』についても同じ」と述べています。あえて書くなら以下のようになります。 「受不異空 空不異受 受即是空 空即是受」 「 […]