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東大卒キックコーチ/田所剛之が解説するインサイドキックでの蹴り足の面の作り方とは?【東大卒キックコーチが教える本当に正しいキックの蹴り方】

Text:田所 剛之

蹴り足の面の作り方

股関節の開き幅を小さくするために骨盤を後ろに引く

ボールに横回転をかけたくないという条件からインパクトする瞬間の蹴り足は蹴り出し方向に対して90度を向くことが必要になります。うまくインサイドが蹴れない選手は股関節の硬さのせいだと考えて可動域を広げるためのストレッチを頑張っているというのをよく見かけますが、実際には最低限の可動域が必要とはいえ多少可動域が狭くても工夫次第でこの形を楽に作ることができます。

多くの選手がインサイドキックのインパクトの瞬間の足の形を作るように言われると図のように骨盤がまっすぐの状態で股関節だけを開くような姿勢を取ります。これは股関節を90度開く形になるので、かなりきつい体勢です。しかし、実際のトップ選手はこのような形をとっていません。ここから蹴り足側の骨盤を後ろに引いてみましょう。

骨盤を後ろに引いていくと股関節が相対的に内旋していくので先程まで90度だった股関節の開きが段々と小さくなっていきます。骨盤を引くことで股関節の開きは小さくなっていっても、蹴り足の角度は蹴り出し方向に対して90度を保てているはずです。このように可動域に無理がかからないように楽な体勢を取ることでインサイドキックでの脚の振りも楽になります。

骨盤を引くことによる股関節の開きの変化

骨盤を引くことによる股関節の開きの変化『東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方』

骨盤を後ろに引くことで股関節を大きく開くことなく面が正面に向いた形を作れる。

股関節を90度に開く形は体勢がきつくなる

股関節を90度に開く形は体勢がきつくなる『東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方』

楽に脚を振れる体勢

楽に脚を振れる体勢『東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方』

90度より小さくてOK!

【出典】『東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方』 著:田所 剛之

『東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方』はこんな人におすすめ!

・効率的なキックを蹴りたい!
・サッカーで我が子に活躍してもらいたい!
・本当に正しいキックの蹴り方を知りたい

と感じている方には大変おすすめな本です。

著者・田所剛之氏は東京大学でスポーツバイオメカニクスを専攻し、卒業研究ではサッカーのインサイドキックを力学的に研究しました。在学中は、東京大学サッカー部のフィジカルコーチも務めました。また、学生ながらパーソナルトレーナーとしても活動しており数多くのJリーガーを指導しています。本書では感覚的なことは一切排除をして、物理学的に正しいとされるキックの理論を解説します。いままでは慣習的に正しいとされていたけれども、物理学的には間違っていたキックの常識にメスを入れ、本当に強いシュートの蹴り方、本当にゴールに繋がるフリーキックの蹴り方、本当に味方が求めるパスの蹴り方を身に付けられます。

オールカラーでイラストと写真をふんだんに使い、サッカープレイヤー、サッカー指導者だけでなくサッカー少年・少女の保護者にも理解しやすい作り

強いシュートを打つ、良く曲がるフリーキックを蹴る、ピンポイントパスを出すなど理想的なキックを蹴るために必要なことは何か?それは正確な物理学の知識と、それを再現できるようになるための正しい練習法なのです。キックとは「蹴り足とボールの瞬間的な衝突がすべてを決める」。このことを正しく知っていれば無駄で間違った練習をしなくて済みます。1つ例をあげれば衝突後のフォロースルーなんてどんな形でもよいのです。

一般的なアプローチと本書でのアプローチ『東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方』

気になる中身を少しだけご紹介!「飛距離を伸ばす!」斜め上向きに力を加える方法

身体よりも前でボールにインパクトする

まず、少しのバックスピンをかけて速いボールを打ち出すために斜め上向きの地方を加える方法を考えます。キック動作中の蹴り足の動きは大雑把に言うと蹴り足側の股関節を軸とした振り子運動です。振り子運動は軸の真下で最下点を迎え、軸より後ろでは振り下ろす向きの運動を、軸より前では振り上げる向きの運動をすることになります。

この振り子運動の途中でボールにインパクトして斜め上方向に力を加えようと思うと振り子の軸よりも前にインパクトポイントを持ってくる必要があるので、蹴り足側の股関節よりも前、イメージ的には身体よりも前でボールにインパクトすることが必要になります。厳密に言うと、実際にはキック動作中の蹴り足は、股関節と膝に二つの軸を持つ二重振り子のようになります。ロングキックのインパクト付近では股関節の動きに対して膝関節の動きが十分に速くなるので、膝関節の振り子を考えれば良く、斜め上向きの力を加えるには膝関節をボールより後ろに持ってくることが必要になります。この場合でも身体よりも前にインパクトポイントがくることになるので、身体の前でインパクトするイメージを持っておけば十分です。

斜め上向きに力を加える方法『東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方』

★速さ、回転、打ち出し角度がボールの軌道を決める
★軸足のブレーキはインパクトの質の向上にも貢献する
★股関節の動きで蹴り足の運動方向を調整する
★飛距離を最大化するには?

などなど気になるタイトルが目白押し!

この本をしっかりと頭に入れて正しいキックの練習をすれば思い通りのキックが蹴られる選手になれること間違いなし!

【書誌情報】
『東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方』
著:田所 剛之

東大卒キックコーチが教える 本当に正しいキックの蹴り方

著者・田所剛之氏は東京大学でスポーツバイオメカニクスを専攻し、卒業研究ではサッカーのインサイドキックを力学的に研究しました。在学中は、東京大学サッカー部のフィジカルコーチも務めました。また、学生ながらパーソナルトレーナーとしても活動しており数多くのJリーガーを指導しています。本書では感覚的なことは一切排除をして、物理学的に正しいとされるキックの理論を記す。いままでは慣習的に正しいとされていたけれども、物理学的には間違っていたキックの常識にメスを入れます。本当に強いシュートの蹴り方、本当にゴールに繋がるフリーキックの蹴り方、本当に味方が求めるパスの蹴り方を身に付けられます。オールカラーでイラストと写真をふんだんに使い、サッカープレイヤー、サッカー指導者だけでなくサッカー少年・少女の保護者の方などにも理解しやすい作りとなっています。

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