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セックスって、結局なにをするの?付き合っていてもふれあいにはルールがある【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

Text:高橋幸子

セックスって、結局なにをするの?

「エッチ」「セックス」「性行為」など、いろいろな言葉で聞いたことがあると思いますし、いやらしい言葉、下ネタだと捉えている場合もあるかもしれません。

でも実際にどういうことをするのか、くわしくはわからない場合も多いのではないでしょうか。裸の男の人と女の人が抱き合っているというイメージだけをもっている人もいるかもしれません。

動物や昆虫などの場合は、「交尾」と呼び、精子と卵子をむすびつけて、子孫を残すという行動となります。発情期という、繁殖をする時期が動物にはあります。本能的に子孫を多く残さなければ!と思い、交尾をします。

人間の場合は「性交」と呼びます。同じく精子と卵子をむすびつけて子孫を残すという目的以外に、コミュニケーションとしての性交もあります。

人間には発情期はありません。性行為をするかしないか、無娠をするかしないかは、自分で選べます。思春期の二次性徴のころになると、性欲が高まり、性行為に興味をもつのはとても自然なことです。性的なことに関心があるか、ないかは個人差があります。友達がしていたから自分もしないとダメかもしれない、遅れているかもしれないなどと思う必要はありません。

また付き合うことになったら必ず行為をしないといけないと思わないことも大切です。まわりにあわせず、自分の気持ちを大切にしましょう。

性交を科学的に解説すると、ペニスが起した状態で、膨に入ることです。その膣の中で、射精した精子が膣から子宮くと進み、卵子にたどりつくと受精卵になります。受精卵が子宮に着床すると妊娠ということになります。射精と生理がある男女の性行為には、妊娠の可能性があるということです。

性行為は、単なる子孫を残すための動物の交尾とは違い、相手のことを思い、信頼しあって行う愛情表現ともいえます。

「ふれあいには、同意が必要」です。性行為は、性的なふれあいであるため、とくにこの同意が必要。無理やりなんて、絶対にしてはいけません。「なんとなく、その場の雰囲気でOKかと思って……」「イヤとはいわれなかったから……」というあいまいなこともダメ。お互いの積極的な“YES!”が必要です。

相手に同意がなく、一方的に体に触れたり、性行為をしてしまうと、それは性暴力にあたります。相手のことをコントロールしてしまっているのと同じです。もし同意のない性行為で、予定然の妊娠をしてしまったら……心と体が大きく傷つくのは、女の子です。妊娠を中断するための中絶手術をしたり、傷ついた心がなかなか癒やされなかったり、以前の自分に戻れないということもあるかもしれません。

相手に体を触れられたくないとき、一方的に触れてきたときなどは、ちゃんと「イヤ!」といいましょう。たとえ、好きな相手だったとしても、自分の気持ちがまだふれるタイミングじゃないと感じたら、断ってもよいのです。もし断って、相手の気持ちが冷めて離れてしまったら、自分とは気持ちが合わなかったんだなと思いましょう。

これは女の子だけでなく、男の子だって同じ。男の子だってふれあいたくない相手・タイミング・場所だったらハッキリと断ってよいのです。

付き合っていてもふれあいにはルールがある

付き合っていてもふれあいにはルールがある【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

  • ふれあいには同意が必要
  • 一方的に押し付けない

【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子

【書籍情報】
『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』
著:高橋幸子

男の子の「気になっているけれど、面と向かっては聞きづらいこと」パパママの「どうやって伝えたらいいかわからないこと」にこたえます!これから思春期を迎える男の子、思春期の入り口に立った男の子が知っておきたい「性の知識」をわかりやすく紹介。マンガ・イラスト図解・全編フリガナつきの読み物で、子どもひとりでも、家族でも読める1冊です。学校では教えてくれない、パパやママも伝え方がわからない、
・これから起こる体の変化と対応法
・家族や友達との距離感が変化し、心にも変化が訪れたときの対応法
・SNSや友達同士の噂に惑わされないための正しい「性の知識」の身につけ方
・体と心の変化に困ったとき、悩んだときの相談先の見つけ方
などを解説。
性教育は子どもを守るだけでなく、子どもの自己肯定感をも高めることができます。誰しも体や心に「境界線」をもっていることを学ぶので、自分も人も大切にできる・人と心地よい関係を築けるようになります。著者は、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生。全国の小学校・中学校で性教育の講演を行ない、子どもたちの多くの質問に答え続けている高橋先生の、科学的にわかりやすく伝えるコツも満載です。

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