【ACTION 依頼】仕事の指示での行き違いを防ぐ「〇〇日でお願いします」
数字や図を使い明確に指示する
ある程度仕事に慣れた部下に指示をするとき、「その部分はおまかせで」と言う場合があります。言った側は、相手を信頼しているという意味合いを持たせられますし、言われた側も、それなりの権限を与えられたようで、悪い気はしないでしょう。
しかし、この「おまかせ」は実はくせ者です。実際にできてきたものや、結果を見て、「違うな」と思ったらどうでしょう。また、期限についても、「本当は◯◯日でやってほしかったのに」と思っても、それが伝わっていなければ、予定通りに出来上がってはきません。さらに、仕事が終わったあとにそれを指摘すれば、相手は「おまかせって言ったのに……」と不満を感じてしまいます。
このように、ビジネスの場では「おまかせ」はNGフレーズです。たとえば、予算や経費削減案であれば、数字を使って「80%の経費削減になるように」などと指示しましょう。期限についても「◯◯日までにお願いします」と明確にします。数字は、誰が見ても同じ意味を持ち、意見の行き違いになりません。また、図やグラフなどを使って、イメージを共有することも必要です。できる限りの方法でやってほしいことの詳細を伝えるよう意識しましょう。
もし、時間的な理由や、相手を十分信頼していることなどから、「おまかせ」を使うのであれば、どの部分までがおまかせなのかを明確にしましょう。「ここからここまでは、君の判断で進めていい」などと説明し、あとからそのことに関しては文句は言わないことが条件です。
「おまかせ」の範囲を明確にする
「おまかせで」は危険な言葉
→目的や範囲、期限を明確にしない「おまかせ」はトラブルになりやすい
行き違いを無くすためには「数字」を使う
「◯◯日の間で完了するようにしてください」
- 数字を使うと、誤解の余地がなく、話がブレない
- 誰にとっても同じ意味を持つ
- 冷静でロジカルな印象を与える
- 結果として行き違いがなくなる
まかせる場合は、その範囲を明確にする
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』著:五百田達成
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』
著:五百田達成
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公開日:2025.01.19