【ACTION 反論する】相手が嫌な気持ちにならずに納得できる反論の方法「なるほど、では〇〇はどうでしょう」
いったん相手の意見を受け入れる
反論するときについやりがちなのが、「いや」「でも」といった、逆説の言葉で話し始めてしまうことです。
たとえば、企画会議で他の人が「こういうのはどうかな?」とアイデアを提案したとします。それに対して、「いや、それは現実的に無理でしょ」とか「でも、それだと先方が納得しないよ」といったように、いきなり否定から入ってしまうと、たとえその指摘が正しかったとしても、相手としては「頭ごなしに否定された」と感じて、いい気はしません。下手をすると、否定されたことに腹を立てて、「そんなことはない!」と意固地になり、あなたの意見にまったく耳を貸さなくなる可能性すらあります。
そうならないためには、どんな内容であれ、いったん相手の意見を受け入れる姿勢が大切です。その手法として有効なのが、「Yes but」話法と「Yes and」話法です。これは、最初に「たしかにそうですね」「いいアイデアですね」と相手の意見を受け入れた上で、「しかし、それだと……」(Yes but)と反論したり、「では、●●するのはどうかな?」(Yes and)と自分の主張を追加するというものです。
相手としても、いったんは自分の意見を受け入れてもらえたことで悪い気はしませんし、その分だけ心の余裕も生まれ、こちらの意見に耳を傾けてくれやすくなります。たとえ反論するときでも、否定ではなく肯定から入る。「いや」「でも」が口グゼになっている人は、今日から心がけていきましょう。
「Yes but」話法と「Yes and」話法
相手の意見に対して、「いや」「でも」といった逆説の言葉で返すと、相手は嫌な気持ちになり、こちらの指摘を受け入れにくくなる。
→相手の意見をいったん受け入れる姿勢が大事!
「Yes but」話法
「たしかにそうですね」と相手の意見を受け入れた上で、「しかし」「ただ」など問題を指摘する。
「Yes but」話法
相手の意見を受け入れた上で、「では」「さらに言うなら」と続けて、自分の意見を伝える。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』著:五百田達成
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 語彙力の話』
著:五百田達成
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公開日:2025.01.26