構えが完了したら距離感のスイッチを入れる
パッティングでは、スイッチの切り替えが大事です。ここでいうスイッチとは、方向性と距離感。この切り替えについて、順を追って説明しましょう。
パッティングの際、まずラインを読みます。そのラインから、「ボールはどちらの方向に、どれだけ曲がるか」、「どれくらいの速さで転がるか」ということを判断します。
次に行うのは、スパット探し。そして、見つけたスパットから目を切らないようにしながら、そのスパットに対してスクエアになるように、フェースや体のラインを合わせて構えます。
これでアドレスが完了です。この時点で“方向性”のスイッチを切り、今度は“距離感”のスイッチを入れます。
これが、スイッチの切り替えであり、パッティングにおいてはとても大事なことです。
アマチュアゴルファーに多いのは、方向性のスイッチがなかなか切れず、いつまで経っても距離感のスイッチを入れることができないケース。構えてからも方向性が気になってモゾモゾしたり、ひどい人になると構えてからフェースの向きを変えたり、体を動かす人がいます。
このようなことをやっていると、方向性が合わないだけでなく、距離感も狂い、“惜しい”パッティングにもなりません。
とくに気を付けたいのは、ショートパットのときです。入れたいという気持ちが強くなるほど、スイッチの切り替えが
できなくなります。
構え終わったら、方向性のスイッチは潔く切って、距離感だけに集中するようにしてください。
構え終わったら、方向性のスイッチは切り、
距離感のスイッチを入れてストローク
出典:『とことん上手くなる!パッティング家練メソッド』著/松本哲也
【書誌情報】
『とことん上手くなる!パッティング家練メソッド』
著者:松本哲也
ゴルフのパットがうまくなるために、1アドレス(構え方)、2ストローク(打ち方)と距離感、3グリーンの読み方を写真を交えてその方法をわかりやすく解説。ラウンド当日の練習方法も、5分間~20分間の練習時間別に紹介。パッティングは、グリーンの傾斜を読む力、その感性を育むために必要な基礎技術をこの本で体得していただきたいと願いながら書きました。技術と感性が向上し、スコアアップに、そしてゴルフのおもしろさアップにつながりましたら幸いです。
公開日:2021.11.29