ターンアップ:スウィングで唯一力を入れるパート②
●フォロースルーでは背骨が反る
以前、アドレスで右手首は背屈ととう屈していると説明しました。とう屈しているから、前腕とシャフトには150度の角度ができ、その角度をキープしたまま打てば、ダフリやトップはなくなると申し上げてきました。
とう屈と背屈をキープしたまま、親指が左肩を指すように両ヒジを曲げるのです。そうすることで、グリップエンドの動きはごく小さいのに、クラブヘッドの運動量はすごく大きくなります。当然、クラブヘッドのスピードは増し、かつ実際のスウィングでは右から左に振る慣性が働いているために体が目標方向に向いていき、右手が返ったように見えます。
右手は「返す」のではなく、返ったように「見える」だけです(実際に返るのは左肩の前あたり)。
右手首のとう屈と背屈をキープして背骨を反らせば、フォロースルーでクラブヘッドは高い位置に上がり、クラブは体に巻きついていきます。
出典:『ゴルフスウィングの真実 ジャストミートを確約するSスウィング』著/佐久間馨
【書誌情報】
『ゴルフスウィングの真実 ジャストミートを確約するSスウィング』
著者:佐久間馨
タイガー・ウッズ、ジャック・ニクラウスなど、プロゴルファーの名選手には共通したクラブの動きがある。その動き分析し、本書の著者が体系づけたスウィングが「Sスウィング」。 本書の構成は「Sスウィングのメカニズム」と「漫画でわかるSスウィングの正体」の2部構成。 第1部では「クラブの動きと体の動き」の視点から、合理的なクラブの振り方を詳細なイラストとわかりやすいテキストを使って解説。アドレスからフィニッシュまでの動きについて、著者独自の理論を展開している。なかでも、「スライド・ダウン」、「ターンアップ」など従来のゴルフ用語にはない、スウィングの動きを表す言葉の解釈は一読の価値あり。 さらに、第2部「漫画でわかるSスウィングの正体」は、ゴルフビギナーがSスウィングを学び、身に付けていくプロセスをストーリー漫画でわかりやすく紹介している。
公開日:2021.12.20