座った姿勢で基本の呼吸動作を身につけよう
正しい呼吸法を身につけるのに適した姿勢は、床に座り、あぐらをかいた姿勢です。背すじをスッと伸ばし、肩の力を抜いてリラックスしましょう。この姿勢で行うメリットは、お腹の動きを確認しやすいことと、呼吸が無理なくでき、体内に酸素を取り入れやすいことです。手の位置はダランとさせても良いですし、お腹の動きを確認するために肋骨の下部を触るような状態でも構いません。
そして、心を落ち着けながら、鼻から大きく息を吸い、肋骨を広げるように横隔膜を押し下げていきます。意識を集中するために、目を閉じることもおすすめです。息を吸ったあとは、ゆっくり口から息を吐き出していきます。詳しい動作は、次ページから図解で解説します。
正しい呼吸法 座位姿勢
①鼻から息を吸って肋骨を広げ横隔膜を押し下げる
あぐらの状態でリラックスする。大きく鼻から息を吸って肋骨を広げ、お腹を膨らませる。このとき、肋骨下部の横隔膜を押し下げるように意識する
②横隔膜を上げながら口をすぼめて息を吐いていく
あぐらを組みリラックスした状態で基本の呼吸を実践してみよう。お腹に手を当て横隔膜の動きをチェックしてもOKだ。息を吸い終えたら、お腹を縮めるように動かしながら口から息を吐いていく。口をすぼめるようにして「ス〜ッ」と長く息を吐いていく
口をすぼめて長く吐くと息苦しいと感じる人は無理をしないでOK。口を大きくあけて「ハ〜ァ」と吐き出そう
出典:『一流が実践する人生を変える呼吸法』著/宮﨑裕樹
【書誌情報】
『一流が実践する人生を変える呼吸法』
著者:宮﨑裕樹
人間が健やかに生きていくうえで大切な呼吸を整えることで、腹横筋、肩甲骨などの体幹部や臓器を活性化し、ストレッチやトレーニングの効果を飛躍的に高めるメソッドを紹介する一冊。一流のスポーツ選手や数多くの芸能人が、実際に取り組んでおり、健康を高めつつ、ストレスを軽減した生き方のヒントがここにあります。
公開日:2021.12.16