「スキル習得のプロセス」として仕事をとらえる
仕事の全体の流れが把握できたら、次に考えることは、いかにして効率よく仕事をこなしていくかということです。
そのためには、まず仕事の目的を、「スキル」と結び付けてとらえることが重要です。
仕事の効率を高めるために不可欠なものは、その仕事に取り組むためのスキルです。
スキルさえあれば、仕事は効率よく、予定どおりに進みます。そこで、「仕事をこなす」ということを、「その仕事をするためのスキルを身に付ける過程である」ととらえるのです。
もしも「仕事のやり方がわからない」「どうすれば効率よくこなせるかが見えてこない」と思ったら、「自分が、もともとどんなスキルを持っているか」、あるいは、「これから身に付けるべきスキル、伸ばしていくべきスキルは何なのか」を考えてみればいいのです。
言い換えれば、「ひとつの目標を達成する」ということは、「そのスキルが身に付く」ということでもあるのです。
仕事をこなしていきながら、もしそこに身に付けることのできる「スキル」があれば、それも一緒に手に入れてしまおう、という考え方が重要なのです。
たとえば、もし「100件のアポ取りをする」という目標がなかなか達成できないとき、「電話のかけ方、話し方が悪い」と思えば、まず「電話をかける」というスキルを学べばいいわけです。
これで計画どおりに、目標を達成することができます。それと同時に、スキルも身に付き、「永遠の成功者」への道も開けるのです。
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 超一流の時間力』
著者:安田 正 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
安田 正(やすだ ただし) 株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。英語のほか、ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、対人対応トレーニング、交渉術などのビジネス・コミュニケーションの領域で、上場企業、官公庁を中心に1700の会社、団体でのセミナー講師、コンサルタントとしての指導実績を持つ。また東京大学、京都大学、一橋大学でも教鞭を執る。
終わらない仕事から即解放!時間を味方に付けると、あなたの夢が実現する!毎日がワクワクしてくる魔法の時間管理術。70万部の大ベストセラー『超一流の雑談力』(文響社)で人気のコンサルタント、安田正が成功を手に入れるための時間管理のコツを解説。仕事効率をUPさせるスキルとは?やる気あふれる1日にするには?目標・計画を達成させるには?など、5つの目的別に、超一流の人が実践している「時間ルール」をわかりやすく図解しました。時間に追われたくない人、仕事を楽しみたい人、夢を実現させたい人、必読の書。
公開日:2022.10.05