ごみを減らすための取り組み「4R」
ものをつくり、消費する過程では、たくさんのごみが出ます。ごみの処分方法は地域によって違いますが、焼却する場合は大量の二酸化炭素が排出され、埋め立てる場合は広大な土地が必要になります。ただ大量生産と大量消費を繰り返すスタイルは、とうてい持続可能とは言えません。
そこで近年、ヨーロッパで提唱されたのが、ごみを減らす「4R」です。もともと「Reduce(ごみの発生を抑える)、「Reuse(再利用)」、「Recycle(ゴミの再資源化)」の頭文字をとり、「3R」が提唱されていましたが、それに「Refuse(ごみになるものをつくらない、買わない)」を加えて、作る側と使う側がこれらを実践することで、ごみを減らそうという取り組みです。
アメリカのサンフランシスコ市は、熱心に4R活動に取り組む地域のひとつ。市が所有する建物や広場でペットボトルの販売を禁止し、かわりに水筒へ水を入れられる場所が多く用意されています。アーティストがごみを使って作品をつくるという、ユニークな取り組みも行われています。
4Rはごみ減量のキーワード!
Refuse…【企業】:包装をシンプルにする、容器に入れずに中身だけをはかり売りする【個人】:レジ袋をもらわずマイバッグを使う
Reduce…【企業】:食べきりサイズの商品を作って食べ残しを防ぐ【個人】:飲み物をマイボトルに入れて持ち歩く
Reuse…【企業】:服やバッグなどのレンタルを行う【個人】:古着を買う、使わなくなったものを欲しい人に譲る
Recycle…【企業】:リサイクル容器やリサイクル商品の販売【個人】:生ごみをたい肥にする、古新聞を資源ごみとして出す
都市部や観光地では、ごみのポイ捨てが問題になっており、ポイ捨てに罰則を設けているところもあります。地球のために個人でできることはたくさんあります。明日からでも生活を見直して、地球のためにできる優しいアクションを起こしてみましょう。
「親子で学ぶSDGs」はこんな方にオススメ!
・日本や世界で起こっていることに興味がある
・SDGs達成に向けた実際の取り組みが知りたい!
・自分自身が未来のためにできることはなにがあるのか?
・3Rや4Rとはなにか?
そう感じている方にはぜひ本書『親子で学ぶSDGs』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『親子で学ぶSDGs』著/笹谷秀光
【書誌情報】
『親子で学ぶSDGs』
笹谷 秀光 著
今、大注目の大切な話「SDGs」について、わかりやすいテキストとイラストで解説しながら各項目を【3つのキーワード】にまとめました。「エスディージーズってなに?」という基本から、日本と世界の「ヤバイ問題・スゴイ取り組み」まで一気にわかります。
公開日:2022.08.28