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球の飛び出す方向と曲がる方向は、たった2センチで決まる!

Text:佐久間馨

練習場での有効な練習方法は…

では、どういう練習なら上達に結び付くのでしょうか?

ゴルフは、クラブヘッドで球を打つことから始まります。つまり、ショットとはクラブヘッドと球の衝突という単純な物理現象なのです。球がどのように飛んで行くかは、インパクトの瞬間のたった2センチで決まります。もっと詳しく言うと、インパクトを高速度カメラで撮影すると、クラブヘッドが球に当たって、つぶれて、飛び出すのに1万分の5秒かかり、この間にクラブが移動する距離はヘッドスピード40m/sで2センチ、同50m/sで2.5センチです。

この約2センチの幅において、クラブヘッドが動いた方向に球は飛び出し、そしてインパクト直後、球が離れる瞬間にクラブフェースが軌道に対して向いている方向に球は曲がります。つまり、球の飛び出す方向と曲がる方向は、たった2センチで決まります。肩をどれだけ回そうが、左足をヒールアップしようが、右足を蹴ろうが、そんなことは一切関係ありません。インパクトゾーンの2センチで、ヘッドがアウトサイドからインサイドに抜ければ球は左に飛び出し、そのときのフェースが右を向いていたらスライスが出る。

逆に2センチの幅をヘッドがインサイドからアウトサイドに移動し、フェース面が左を向いていたら、打球は右に飛び出して左に曲がる。これは衝突という、ごく単純な物理現象なので何回やっても狂うことはありません。再現性がいい、とはこのこと を指すのです。となると、練習場で考えることは、この2センチの世界をどれだけ意識できるかです。体の動きを考えるより、クラブをどう球に衝突させるかを考えるのです。

【書誌情報】
『誰でもできるナイスショットの絶対法則』
著者:佐久間馨

ゴルフのパットがうまくなるために、1アドレス(構え方)、2ストローク(打ち方)と距離感、3グリーンの読み方を写真を交えてその方法をわかりやすく解説。ラウンド当日の練習方法も、5分間~20分間の練習時間別に紹介。パッティングは、グリーンの傾斜を読む力、その感性を育むために必要な基礎技術をこの本で体得していただきたいと願いながら書きました。技術と感性が向上し、スコアアップに、そしてゴルフのおもしろさアップにつながりましたら幸いです。

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