回復体位
回復体位は傷病者に急な様態の変化が起こっても大事にいたらないよう配慮された姿勢。安静を保つ場合はこの姿勢をとることが望ましい。一次救命処置では呼吸を通常どおりにしている場合に救急車の到着を待つ間、回復体位をとることが望ましい。回復体位は横向きに寝るのが基本。ただし、無理をする必要はなく、意識があればラクな姿勢でよい。
【回復体位をとる】
①安全な場所を確保する
回復体位は横向きに寝るので、安全な場所であることが前提。交通事故などで次のアクシデントの可能性がある場所なら、安静を保ちつつ、安全な場所に移動する(移動の仕方は78ページ参照)。
②回復体位をとる
回復体位は嘔吐にそなえて横向きに寝かせる。また、長時間同じ姿勢をとらせないで、ときおり向きを変える。
【安静な体位をとる】
①痛みのない安静な姿勢を保つ
意識があったり、嘔吐の心配がない場合は回復体位でなくてもよい。傷病者の希望を聞きながらラクな体位を保つとよい。
出典:『図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭』
【書誌情報】
『図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭』
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公開日:2022.09.14