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侍JAPAN監督/井端弘和がオススメする打つ練習法とは?【少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」】

Text:井端弘和

打つ練習法

ティーバッティング(置きティー)

ティーの上に置かれた「止まっている球」をよく見て、ネットに打ち返す。

ティーバッティング(置きティー)『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』

タイヤ叩き

ミートのときに球威に負けない手首を鍛える練習になる。やみくもに叩くのではなく、タイヤに印をつけて狙い打ち、ミートを心がける。

ティーバッティング(トス)

ネットの脇からトスしてもらった「動いている球」をネットに打ち返す。

ティーバッティング(トス)『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』

2人1組ペッパー

1人が打者、1人が投手。投手が投げたボールを、打者はワンバウンドで投手に打ち返す。本番では必ずしも好きなコースには来ない。「全部振る」「全部当てる」練習。

2人1組ペッパー『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』

シートバッティング

9人が守る試合形式、投手と打者の実戦形式。カウントを「2ボール1ストライク」や「3ボール2ストライク」などに設定し、3打席目は一塁に走るなど、走塁面も練習する。

シートバッティング『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』

スイング(素振り)=ストライクゾーンを4分割(9分割)

やみくもに数をたくさんスイングすればいいというものではない。100回振るよりも30 回でいいので、内角高め、内角低め、外角高め、外角低めのストライクをイメージしてバットを振る。

スイングのフィニッシュで3秒止める

投球が来るのを想定するのはいいが、軸になる頭を動かさないように注意して振る。軸足を回転させ、腰を回転させる。「振り切りフィニッシュで3秒くらい止める」。なぜなら、いいフォームでないと、フィニッシュが決まらないから。フィニッシュが決まれば、打撃フォームを固めることにもつながる。体幹も鍛えられる。

バッティングセンターは現在、20球~30球で200円~300円が相場

1球1球の間隔が短いので、極論だが、1球おきに打って「フィニッシュ」を決めるのも、上達の意味ではかなり有効かもしれない。

打撃フォームの連続写真をスマートフォンで撮る

自分の打撃フォームを、ガラスの正面に映しながらスイングする。野球雑誌にもよくあるが、スローモーションやコマ送りで見てみると、バットを持つグリップが下がったり、早く体が開いたりなど、欠点・長所が一目瞭然だ。ときには、スローモーションやコマ送りでスイングしてみる。

自分で限界を作らない

少年野球時代は、1試合に1安打などと小さな目標ではなく、全打席本塁打、全打席安打を打つくらいの大きな気持ちで打席に臨んでほしい。

【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和

【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和

少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」

侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の4つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。

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