息を吐くことを意識して呼吸は意識せずに自然にまかせる
日常の生活では無意識に呼吸を行っていますが、ランニング時は呼吸の方法が間違っていると、走るのがつらくなったり、息がすぐに切れてしまいます。そんな経験をされた人も多いのではないでしょうか。正しい呼吸法を行うことができれば、徐々に長い距離を走れたり速く走れたりするなど、よりランニングが楽しくなります。
基本は鼻から息を吸って、口から吐く。呼吸でリズムを作って、そのリズムで走ると良いでしょう。「〝スースハーハー〟の呼吸がいいんですか?」と聞かれることも多いのですが、呼吸をすること自体も結構疲れる動作なのです。きつい時だけでなく楽な時にも「スース―ハーハー」呼吸をしていたら、それだけで心拍数が上がってしまいます。必要な時に必要な分だけ呼吸したほうが良いですね。
まず、走っている時は息を吐くことに意識を向けてみてください。そして呼吸のリズムは一定に。「スース―ハーハー」という呼吸は過度な呼吸を繰り返すことになるので、序盤からやる必要はないと思います。いろいろ試しながら、自分に合った呼吸法を見つけてみてください。
呼吸のリズムは一定に
鼻から息を吸って、口から吐く
【出典】『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』 著:神野大地
【書誌情報】
『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』
著:神野大地
青山学院大学時に「山の神」として一躍脚光を浴び、箱根駅伝4連覇に貢献した神野大地氏。彼が日々実践するトレーニングとランニングメソッドを初心者ランナー向けにまとめた一冊。元々は学生時代、ケガに苦しみ思うように走れなかった時期に、食事やセルフケアを見直しトレーニング法を身体に負担のかからないように改善するなど、様々な改革を実行した神野氏は大学卒業後も自身が考案したトレーニングでケガを予防しながら記録を伸ばしています。正しいランニングフォームで走ることはもちろん重要ですが、走り始める前のストレッチ法や、ランニング後のセルフケアの仕方などランナーの心構えとして知っておきたい実践法を紹介。
公開日:2024.06.16