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セルフプレジャー/マスターベーションって?おすすめのやり方と注意点【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

Text:高橋幸子

セルフプレジャー/マスターベーションについて

成長するにしたがって心や体に変化が起こり、人や自分の体に興味をもつのは自然なことです。同じように、自分の性器など体を触って気持ちよくなることも自然なこと。「性器を触って気持ちよくなりたい」「射精して気持ちよくなりたい」「パートナーに触れたい」という欲求を「性欲」といいます。「寝たい(睡眠欲)」「食べたい(食欲)」と同じように、性欲も人間が本来もっている自然な欲なのです。汚いこと、変なこと、おかしなことなどと思わなくて大丈夫。

自分で自分の体を触って気持ちよくすることを「セルフプレジャー」「マスターベーション」「オナニー」「自慰」などといいます。セルフプレジャーはしてもしなくてもかまいませんし、「1日に何回まで」といった決まりもありません。

しかし、やり方にはちょっと注意。おすすめの方法があるので、参考にしてください。

セルフプレジャーのポイント

セルフプレジャーのポイント【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

①基本は手で行なう、強くにぎりすぎない

陰茎をにぎる強さは「生卵がわれないくらい」「棒スナック菓子がこわれないくらい」が目安です。

②アダルト情報を参考にするときは、ノーマルなものを

スマホなどで過激な情報もかんたんに手に入りますが、刺激的なものに慣れてしまうと、普通のマスターベーションや性交で興奮できなくなることがあります。妄想などをふくらませるのもおすすめです。

おすすめしないセルフプレジャーのやり方

おすすめしないセルフプレジャーのやり方【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

①刺激が強すぎる

床や布団などに性器をこすりつけたり、強く握りすぎたり、早くしごきすぎたりといったことが週間になると、性交のときに射精できなくなってしまうおそれも。

②通常のセックスとはかけ離れた体勢

仰向けで足をピンと伸ばして射精する体勢など。その姿勢でないと射精できなくなるおそれがあり、やはり性交のときに困ってしまいます。

③人間の動きにはない動きをする器具を使う

電動マッサージ器などで振動を与えたり、シャワーなどで刺激を与えたりなど。

④射精をがまんする

射精しそうになったときに根元をにぎってがまんしようとすると、精液が逆流することがあります。

セルフプレジャーはプライベートなことなので、安心してひとりになれる場所(自分の部屋・家のお風呂場・トイレなど)でしてくださいね。

そして、性器はデリケートな場所なので、触る前にはきちんと手を洗いましょう。もちろん、「昨日は2回した」「どうやってする?」など、むやみに人に話したり、人の様子を無理やり聞き出したりすることはNG。いくら親しい友達同士でも、話すときは事前に相手にそういう話をしてもよいか確認しましょう。ただし、話題として共有したい相手同士ならどんどん話をしてもよいでしょう。

おすすめしないセルフプレジャーのやり方2【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子

【書籍情報】
『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』
著:高橋幸子

男の子の「気になっているけれど、面と向かっては聞きづらいこと」パパママの「どうやって伝えたらいいかわからないこと」にこたえます!これから思春期を迎える男の子、思春期の入り口に立った男の子が知っておきたい「性の知識」をわかりやすく紹介。マンガ・イラスト図解・全編フリガナつきの読み物で、子どもひとりでも、家族でも読める1冊です。学校では教えてくれない、パパやママも伝え方がわからない、
・これから起こる体の変化と対応法
・家族や友達との距離感が変化し、心にも変化が訪れたときの対応法
・SNSや友達同士の噂に惑わされないための正しい「性の知識」の身につけ方
・体と心の変化に困ったとき、悩んだときの相談先の見つけ方
などを解説。
性教育は子どもを守るだけでなく、子どもの自己肯定感をも高めることができます。誰しも体や心に「境界線」をもっていることを学ぶので、自分も人も大切にできる・人と心地よい関係を築けるようになります。著者は、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生。全国の小学校・中学校で性教育の講演を行ない、子どもたちの多くの質問に答え続けている高橋先生の、科学的にわかりやすく伝えるコツも満載です。

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