投資信託には3つの手数料がある
注意すべきは保有中の信託報酬
金融商品には手数料がかかるため、単純に買値と売値の差額がそのまま手に入るわけではありません。投資信託も購入時・保有時・換金時のそれぞれの時点で手数料が発生し、投資家が負担することになります。
投資信託を買うときにかかるのは、販売手数料。購入金額の数%ほどの手数料で販売会社により割合は変わり、同じ商品でも手数料は一定ではありません。最近は販売手数料がかからない 「ノーロード」商品が増えています。NISAのつみたて投資枠の商品はすべてがノーロードです。
保有期間中にかかる手数料は信託報酬(運用管理費用)。販売会社・受託会社・運用会社に支払われ、保有額に応じて運用資金から徴収されます。長期保有の場合、保有中は常にかかってくる費用なので、運用成績に影響を与えるため、軽視できません。そして、換金(解約)した際に発生するのが信託財産留保額で、換金金額から差し引かれる手数料。投資信託のなかには、信託財産留保額がかからない商品もあります。
投資信託を取引する際はこれらの手数料がどれだけかかるのか、購入の前に確認しておくことも重要なポイント。信託の紹介サイトや目論見書で必ずチェックしておきましょう。
投資信託でかかる手数料
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』著:伊藤亮太
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』
著:伊藤亮太
2024年1月、日本の少額投資非課税制度「NISA」が新しくなり、簡単に使えるように改善されました。この変更により、投資を始める人が急増し、NISA口座はすでに170万口座が開設されています。しかし、「投資はリスクがある」と感じ、利用に慎重な人も多いです。「眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話」では、新NISAの基本的な仕組みや利用方法、資産運用の重要ポイントについて、初心者にも分かりやすく解説しています。新NISAを始めることで資産運用に役立つ情報を提供し、読者の将来のための手助けを目指しており、新NISAに興味を持っている方に読んでいただきたいおすすめの一冊です。
公開日:2024.09.19