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【2024年問題に貢献】出光興産が開発した“業界初”のエンジンオイルを静岡県の物流企業に寄贈

大手石油卸会社 出光興産は11 月 21 日、物流の円滑な輸送を支える 「円滑輸送サポートプロジェクト」 始動の第 1 弾として、出光興産が開発した業界初のエンジンオイル「AshFree」を、まぐろ・カツオの水揚げ量が日本一である静岡・焼津の物流企業に寄贈するイベントを実施した。

出光興産が20年の歳月をかけ開発したディーゼルエンジンオイル「AshFree」

今回寄贈された「AshFree」は、従来のエンジンオイルで課題だった、トラックに設置される排ガス中の粒子状物質(PM)を捕捉、除去する役割を持つ「DPF」というフィルターに、軽油の燃焼で生じるススや、ディーゼルエンジンオイルに含まれる金属添加剤が焼えて生まれる灰が堆積してしまうという問題を根本から解決する、業界初のディーゼルエンジンオイルだ。

「DPFの目詰まり」が発生すると、車両の走行を30分ほど止め、手動でエンジンを高回転でアイドリングさせて詰まったススを燃やす「手動再生」が必要になり、2024年問題でドライバーの労働時間に制限ができた昨今に問題視されていた。

「静岡県貨物運送協同組合」を代表してイベントに登壇した、焼津の運送会社ハッスイトランスポート佐伯氏は「DPF の目詰まり問題」の状況について、「手動再生は突然やってきます。僕たちは全国に冷凍マグロを運んでいますが、その手動再生のタイミングが高速道路にいざ乗ろうとしたときに起こったらどうなるでしょう?そう簡単には停まれません。駐車場も空いてなければ走行距離はどんどん伸び、50km を越えると手動再生はできなくなり、整備工場でしか解決できなくなります。そうなるとエンジン制御がかかりスピードが時速 50km ほどしか出なくなり高速を降りなければなりません。冷凍車はエンジンで冷やしているので魚の鮮度にも影響し、値段がつかない事態も起こり得ます」とDPFの手動再生への苦悩を漏らした。

実際にディーゼルエンジンオイル「AshFree」を使用し感じられた効果については、「手動再生がほぼ皆無に近いくらい、とにかく減りました。1回 30 分時間が取られる手動再生が週に3回発生したとすると約1時間半、これが 4 週あるので 1 ヶ月だけでも約6時間かかっていたのが削減されました」と、ドライバーの労働環境の改善に繋がっているとのこと。

同じくイベントに登壇した、出光興産 潤滑油二部 セールス&マーケティング課 課⻑ 佐藤氏は、2024 年 4 月より、トラックドライバーの時間外労働に年 960 時間の上限規制が適用されたことに対し、「私たちもエンジンオイルの観点から何か労働環境の改善に貢献できないかと現場のドライバーにヒアリングを重ねた結果、特に大きな負担となっているのが DPF の目詰まり問題であると発見しました。問題の原因となるエンジンオイルに含まれる金属添加剤を使用しないオイルがドライバーの労働環境の改善に繋がると確信し、20 年以上の歳月をかけて業界初となるオイルを開発。2024 年問題の解決に向けて、日本トップクラスのかつお・まぐろ水揚げ港である焼津を皮切りに運送会社の経営にも貢献していきたい」と意気込みを話した。

(左から)出光興産・佐藤氏、ハッスイトランスポート・佐伯氏

出光興産は、今回の寄贈を行った静岡・焼津のみならず、日本各地で「物流の 2024 年問題」に直面するより多くの企業をサポートするべく、「円滑輸送サポートプロジェクト」の活動を広めていくとのこと。

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