推力だけじゃない!飛行機のエンジンが電気・エアコン・油圧まで生み出す「4つの力」の秘密【眠れなくなるほど面白い 図解 飛行機の話】

推力だけじゃない? エンジンが支える飛行機の「4つの力」とは

エンジンが作り出す4つの力

推力、空気圧力、電力、油圧力

エンジンにとっての最大の大切な仕事は、もちろん推力の発生です。しかし、それだけではありません。たとえアイドリング(緩速運転)であっても、客室の気圧や温度を快適に保つための空気の力、自由に飛ぶための補助翼などを動かすための油圧力、そして無線機、計器類、コンピュータなどの電子装置を動かすための電力など、合計4つの力を作り出しています。

まずは空気の力からです。エンジン内に流入した空気は圧縮機により空気は約30倍に圧縮され、温度は燃焼する前でも約500℃以上にもなります。その燃焼前のきれいな空気をエンジンの途中から抜き出して、機内の気圧を一定に保つ(与圧(よあつ)と呼んでいます)ことやエアコンなどに利用しています。

エアコンは、エアサイクルマシンと呼ばれる、圧縮空気が膨張するときに温度が下がることを利用したもので、冷たい空気に元々ある熱い空気を混合させてちょうどよい温度にコントロールしています。そして、アウト・フローバルブと呼ばれている弁の開閉により機外に排出する空気の量を調節し、気圧を一定に保っています。

発電機は各エンジンに1個あるいは2個装着されており、アイドリングから離陸推力までの回転速度に関係なく一定の電力が得られる装置により115Vの電圧、周波数400HZが維持できるようになっています。1個あたりの発電能力は最大で250kVAもあります。

油圧ポンプも同様にエンジン回転速度に関係なく一定の圧力、約210㎏/㎠(ボーイング787やエアバスA380は約350㎏/㎠)もの吐出圧があります。詳しいことは後述します。

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【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 飛行機の話』著:中村 寛治

 

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