吉田洋一郎の“スウィングタイプ”の見つけ方
巷で人気のスウィング理論を試しているのに、ちっとも効果があらわれないどころか、スウィングがおかしくなったなんて経験ありませんか?人にはそれぞれ自分に適した身体の使い方があり、それに合わない理論で練習しても身につきませんし、飛距離も出なければ安定もしません。言ってみれば、A 型の血液型の人にO 型の血液を無理やり輸血しようとしているようなもの。やってはいけないことをやっているのです。スウィングも血液型と一緒です。まずは、自分に合ったスウィングの型=“スウィングタイプ”を見極めることが肝心。これまで知らなかったあなたの“ スウィングタイプ” を見つけましょう!
スウィングの必須概念:【スウィング軸】
スウィングには3つの〝軸〟がある!!
●主となる「垂直軸」と「前後軸」
スウィングの軸というと、多くの方が背骨を通る直線であったり、身体の中心を縦に貫く直線をイメージするかと思いますが、地面反力を効率的にスウィングに取り入れるためには、正確にスウィングにおける〝軸〟というものを理解しておく必要があります。結論から先にいうと、ゴルフスウィングには3つの軸が存在しています。そして、そのなかでも重要な軸は2つ。
まず1つめが「垂直軸」。これは身体の重心を地面と垂直に通る軸で、多くの方がイメージするスウィング軸というのがこれに近いと思います。いわゆるゴルフレッスンでいうところの「身体の回転」というのは、この垂直軸によるヨコ回転の動きと考
えて構いません。そして2つめが「前後軸」。これは身体の重心を腹部から背中にかけて貫く軸で、前傾角度を深くするとイメージがつきやすくなります。正面から見たときに両肩がシーソーのように上下するような動きが、この前後軸によるタテ回転の特徴です。
ゴルフスウィングは、主にこの「垂直軸」と「前後軸」の2つの軸の回転によって成り立っています。特にアマチュアゴルファーは、「前後軸」のイメージを持っていないためにうまく前後軸の回転を行えておらず、地面反力などの外力も効果的に使えていないので飛距離も出ないし、スウィングの再現性も低いのです。
3つ目の軸「飛球線方向軸」
もう一つの「飛球線方向軸」は「垂直軸」と「前後軸」に比べるとスウィング中の動きが小さく、重要度も低い軸になります。主に、ダウンスウィングで生じるクラブの遠心力に拮抗するようにクラブと引っ張り合う形で使われる軸回転なのですが、これに関しては「そういう軸がある」という認識だけで問題ありません。
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【レッスンプロ情報】
●吉田洋一郎
北海道苫小牧市出身。2019 年ゴルフダイジェストレッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。ゴルフネットワーク解説者。欧米の一流インストラクター約100 名に直接学び、ティーチング資格は20 以上を保有している。世界のゴルフツアーを取材し、プロツアーでのゴルフティーチングに関する知識も豊富に持つ。著書に『フォース理論で飛ばす!』(日本文芸社)、『驚異の反力打法』(ゴルフダイジェスト社)などがある。
公開日:2020.11.12