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「回転型」か「上下型」か?あなたのスイング軸とは!?【吉田洋一郎の“スウィングタイプ”の見つけ方/ゴルフレッスンプラス】

吉田洋一郎の“スウィングタイプ”の見つけ方

巷で人気のスウィング理論を試しているのに、ちっとも効果があらわれないどころか、スウィングがおかしくなったなんて経験ありませんか?人にはそれぞれ自分に適した身体の使い方があり、それに合わない理論で練習しても身につきませんし、飛距離も出なければ安定もしません。言ってみれば、A 型の血液型の人にO 型の血液を無理やり輸血しようとしているようなもの。やってはいけないことをやっているのです。スウィングも血液型と一緒です。まずは、自分に合ったスウィングの型=“スウィングタイプ”を見極めることが肝心。これまで知らなかったあなたの“ スウィングタイプ” を見つけましょう!

“スウィングタイプ”の見つけ方:【step1/スウィング軸】

あなたの“スウィングタイプ”はどれだ!?

垂直軸優位の「回転型」か?前後軸優位の「上下型」か?

「垂直軸」と「前後軸」ですが、これらの軸回転はそれぞれ単独ではなく、複合的に組み合わさってスウィングを形作っています。その一方でどちらの要素が強いか、つまり、どちらの軸回転を積極的に使ってスウィングを行っているかは人によって違います。なぜなら、人間は骨格や筋肉の特徴などが一人一人みな違うので、その差異によって「やりやすい動き」が異なってくるからです。例えば、あるスウィング理論があったとして、その理論を実践して効果が出る人と、どれだけ練習してもしっくりこず、逆にスウィングを崩してしまうような人がいます。これは、前者の人にとってはその理論の身体の使い方が自分に合っていて、後者の人には合っていなかったということなのです。つまり、自分にとって「やりやすい動き」こそが、自分に合った(適した)身体の使い方ということになります。

紹介するチェックテストで、自分が垂直軸による身体の回転がやりやすい「回転型」なのか、前後軸による身体の回転がやりやすい「上下型」なのかを見極めましょう!

【スウィングタイプcheck test1】
腰の回転量で「スウィング軸」を判別する!

壁や柱、重たい物など動かないものの前で構え、インパクトの形を作って右手のひらでそれを押します。このとき、腰が大きく回った状態のほうが力が入る人は垂直軸優位の「回転型」、腰があまり回らない状態のほうが力が入る人は前後軸優位の「上下型」になります。


「回転型」


「回転型」は、身体の重心を地面と垂直に通る垂直軸に沿って身体を回転させる。その回転をスムーズに行うためにどうすればいいかというと、イメージとしては「竹とんぼ」の動き。竹とんぼは左右の手で逆の方向に力をかけることで軸を回すが、「回転型」もこれと同じ原理で、身体の右サイドと左サイドを逆方向に動かすことで回転させる。ダウンスウィングでいえば、真上から見て右サイドを前(正面)に、左サイドを後方(背中方向)に動かすような力のかけ方になる。

●〝地面反力〟をこう使う!


地面反力は地面からの反発力なので、空に向かうような上向きのベクトルをイメージするかもしれないが、実はそれだけではない。「回転型」は地面に平行な水平方向の地面反力を使って垂直軸を効率よく回転させることが大事になってくる。具体的なポイントは右足の使い方。切り返しで、後方(背中方向)に右足を蹴る(踏む)ようにして地面に圧をかけることで前方(正面方向)への地面反力が発生し、それが反時計回りに垂直軸を強く回転させ、飛距離がアップする。

「上下型」


「上下型」は、身体の重心を腹部から背中にかけて通る前後軸のイメージを明確に持つことが大事。この軸に沿って身体を上下に動かすようにして回転する。「上下」と聞くと良くないイメージを持つかもしれないが、世界のトッププロたちは積極的に身体を上下動させて外力を有効に活用してスウィングしているので、まずはその誤った先入観を捨て去ろう。前後軸に沿って回転すると肩が上下するような動きになるので、ダウンスウィングでは右肩が下がって左肩が上がるが、これが正しい動きで、ダフるイメージを持つのは間違いなので注意。

●〝地面反力〟をこう使う!


前後軸に沿った歯車をイメージすると地面反力の作用がわかりやすい。この歯車を効率よく回転させることができれば飛距離がアップするわけだが、そのために大事になってくるのが外力である「地面反力」になる。切り返しで左足を踏み込む(地面に圧をかける)ことで身体の重心より左(目標方向)に上向きの地面反力が生じ、そのエネルギーが反時計回りに歯車の回転を加速させてくれる。つまり、「上下型」にとって左足の踏み込みは飛距離を出すうえでとても大事な動きになる。

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【レッスンプロ情報】
●吉田洋一郎
北海道苫小牧市出身。2019 年ゴルフダイジェストレッスン・オブ・ザ・イヤー受賞。ゴルフネットワーク解説者。欧米の一流インストラクター約100 名に直接学び、ティーチング資格は20 以上を保有している。世界のゴルフツアーを取材し、プロツアーでのゴルフティーチングに関する知識も豊富に持つ。著書に『フォース理論で飛ばす!』(日本文芸社)、『驚異の反力打法』(ゴルフダイジェスト社)などがある。

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