調理法で脂肪とカロリーは減らせる
食材やその部位の選び方によってカロリー、脂肪の量が異なることはすでに紹介したとおりです。でも、そこで安心するのはまだ早い。その食材をどう調理して食べるかによって、まったく同じ食材でも最終的なカロリーに大きな差ができてしまうのです。
たとえば、肉類の中でも比較的ヘルシーな鶏のもも肉ですが、その調理法を「揚げる」「焼く」「煮る」「蒸す」の4種類で比較してみると、出来上がった料理のカロリーと脂質に大きな差があります。とくに鶏のから揚げは、衣をつけて揚げるため、衣が油を吸って、元々の肉のカロリーと脂質に油が上乗せされているわけです。揚げ物は料理としてはとてもおいしいものですが、ちょっと見方を変えると「油をディップして食べている」ようなものなのです。
一方、「焼く」「蒸す」といった調理法は、調理中に肉に含まれる脂肪が溶け、肉汁として外に出ていくため、調理前よりもカロリー、脂質ともに少なくなります。ただし溶け出た油をそのままソースとして使ったり、高カロリーな調味料を加えたりしたら、せっかく減ったカロリーも元通りに。
調理の際はなるべく油を少なくし、余分な油は捨てて、味付けもできるだけシンプルにすることを心がけましょう。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 体脂肪の話』
著:土田隆
シリーズ累計発行部数80万部突破!体脂肪をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!ダイエットでも課題になる体脂肪。そもそも内臓脂肪と皮下脂肪ってどう違うの?など基礎的な話から、それぞれがどういう理由で付いてしまうのか、また、付いてしまったら最短で落とす方法は?などなど、体脂肪に関する実用的な情報をわかりやすく、図解、イラスト付きで専門家が解説します。お腹のお肉がなかなか落ちない…。健康診断で内臓脂肪を指摘された…。そんな悩みは本書で一発解消!自分と家族の体と健康のためにぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2019.11.20
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