腹圧を上げればお腹は引き締まる
ダイエットに励む人の多くは「ただ痩せたい、細くなりたい」というよりも、「気になる部分をキュッと引き締めて、メリハリのある体を手に入れたい」と思っているのではないでしょうか。
体脂肪を減らすには、「摂取カロリーを減らして、消費カロリーを増やす」です。でも、大好きなスイーツを我慢し、ウォーキングやジョギングを続けていても、ぽっこりお腹やくびれのないウエストは相変わらず……。それもそのはず、体脂肪を減らしただけでは、お腹は引き締まらないからです。
もちろん、皮下脂肪や体脂肪が増えれば、ウエストも太くなります。でも、手足は細いのにお腹はぽっこりという人も少なくないはず。太っていても痩せていても、お腹周りが引き締まっていない人は「腹圧(腹腔内圧)が弱い」のです。
腹腔とは、横隔膜の下で主に消化に関わる内臓が集まっている空間で、この内部の圧力を腹圧といいます。腹圧を左右しているのは、さらしを巻いたように腹部を支える腹横筋や、背骨を連結する多裂筋、天井部分に当たる横隔膜、そして骨盤の底部にハンモックのように広がる骨盤底筋群。
これら4つのインナーマッスルがしっかり連携して腹圧が高くなると背筋が伸びて、お腹周りも自然と引き締まります。こうした体の仕組みを知らずにダイエットをすると、基礎代謝を減らしてお腹ぽっこりを加速、ということにもなりかねません。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 体幹の話』
著者:木場克己
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になったり、筋力低下によって太りやすくなったりする人が多くいます。そこで、ダイエットや健康のために非常に重要になるのが体幹力。その言葉は聞いたことがあっても、実際鍛えると普通のアウターマッスルの筋トレと比べてどう良いのか、その効能と効果的な鍛え方などを図解・イラストでわかりやすく紹介します。大人も子供も楽に動けるようになり、さらに太りにくい体になる最強の方法など、今日から使える知識が満載です!
公開日:2021.07.09