けがを予防し、筋トレ効果を高め、疲労の軽減も
最近は「筋力とパフォーマンスが低下するから筋トレ前のストレッチは不要」という説もあります。でも、多くのメリットがあるので、体幹トレーニングの前にはやはりストレッチすることをおすすめします。
姿勢のよい人はインナーマッスルの筋力や柔軟性が保たれているので、整然と積まれた積み木のように脊柱が整い安定しています。一方、姿勢の悪い人は、柔軟性の低下した筋肉が骨を引っ張っているので、ちょっとした弾みでずれて痛みを引き起こしてしまうことがあります。
前かがみの姿勢や立ちっぱなし、座りっぱなしで過ごすことが多いと、若い人でも関節が固まりやすく姿勢も崩れがちです。トレーニング前には、ストレッチでこり固まった筋肉をほぐして、けがを予防しましょう。
ストレッチによって筋肉をほぐすと、関節の可動域が広がって体が動かしやすくなり、正しいフォームで狙った筋肉をしっかり鍛えることができます。筋肉を伸ばすことによって血行が促進されると刺激がスムーズに伝わり、トレーニング効果を高める作用もあります。
さらに、血液の循環がよくなることで、酸素を運ぶヘモグロビンの働きが活発になり、トレーニング後の疲労を軽減してくれます。
ただし、筋肉の伸ばし過ぎによるオーバーストレッチは、筋肉や関節を痛めることがあります。心地よい張りを感じる程度がベストです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 体幹の話』
著者:木場克己
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になったり、筋力低下によって太りやすくなったりする人が多くいます。そこで、ダイエットや健康のために非常に重要になるのが体幹力。その言葉は聞いたことがあっても、実際鍛えると普通のアウターマッスルの筋トレと比べてどう良いのか、その効能と効果的な鍛え方などを図解・イラストでわかりやすく紹介します。大人も子供も楽に動けるようになり、さらに太りにくい体になる最強の方法など、今日から使える知識が満載です!
公開日:2021.07.21