芝目に対する見極めのポイント
逆目の芝は抜け方が独特。地面とのコンタクトを意識する
ソールを使う意識を持とう
ヘッドがボールに当たり抜けていくときに、通常はソールが地面と触れます。ボールの状況が結果を変えてしまうのは、ソールが地面に触れる際の反応が変わるからです。逆目でヘッドが上手く抜けていかなかったり、芝が薄かったり土がむき出し(ベアグラウンド)になっていて、ヘッドが跳ねてしまうこともあります。こうしたことは、ヘッドの入れ方や抜き方を変えたり、フェースを開いてバンスを飛び出させるなどで対応ができます。ソールがどう反応するかコントロールすることも、パレットを組み合わせる面白さの一つです。この感覚を磨いていきましょう。
順目と逆目は色で見分ける
順目は光が反射しているので白く見える。逆目は濃い緑色に見えている。
順目は抜けやすい/順目はソールが滑ってくれる
順目、つまりヘッドが抜けていく方向に葉が向いている場合、ソールが触れても前に進ませてくれる。
逆目は止まってしまう/逆目はソールが引っかかる
逆目は、ヘッド側に葉が向いている。刃で当てに行けば刺さって止まるし、ソールを当てても減速させられる。
【CHECK!】ソールのどこを使うかで地面の反応が変わる
地面にクラブが当たってどのように抜けるのかは、ソールのどこが地面に当たるかで変わる。だからどこが地面に当たるかを意識してクラブを操作する。写真で示した5カ所を意識してみよう。
ソールがどう地面に当たるかで打球が変わる
ライの状況によっては、練習場のマットでの「こうすれば、こうなる」の結果が変えられてしまう場合がある。ソールが当たってどう抜けるかが違ってくるためだ。
出典:『スピンを操る The Approach Palette』著/伊澤秀憲
【著者情報】
●伊澤秀憲
二度の賞金王、伊澤利光を叔父にもち、インストラクターの祖父・利夫さんより2歳から英才教育を受けてきた。同年代の石川遼プロとは親交が深く、技術的なアドバイスを送るなど、その卓越した指導法でも注目を集める。特に”アプローチの神”とされるショートゲームについては多くのツアープロから支持を集めている。アンダーパー所属。
【書誌情報】
『スピンを操る The Approach Palette』
著者:伊澤秀憲
【購入者限定!伊澤秀憲アプローチドリルスイング動画付き】著者は世界で活躍し、国内ツアーで2度の賞金王にもなったプロゴルファー伊澤利光氏の甥。その伊澤プロを育てた氏の祖父・利夫さんから2歳よりゴルフの指導を受け、ゴルフ漬けとも言える日々を送る。ジュニア時代より各大会で好成績を残し、日本ゴルフ史上初めてマスターズを制した松山英樹プロや国内ツアー最年少記録を持つ石川遼プロなど同世代としのぎを削る。その中で氏のアプローチ技術は石川遼プロを始め多くのプロから神業と称され、現在ではゴルフ界で最も注目を集める若手プロの一人となっている。本書ではそんな氏の代名詞とも言えるアプローチに特化し、セオリーとされる打ち方やスタンス、グリップなどに対して、時に真逆の考えを取り入れた氏が導き出した新たなアプローチ概念を詰め込んだアプローチ指南書となる。実際、プロでもスコアを崩す要因の一つがアプローチと言われ、アプローチは奥が深いわりに、使用頻度や技術レベルが高いのが特徴である。だからこそ、本書ではそんなアプローチの深さ、面白さをより多くの方に知っていただき、アマチュアでも実際に活用できる考えや目安、テクニックを掲載し、アプローチをより身近に、より楽しめる一冊となっている。
公開日:2024.02.16