慣性を味方に!切り返しで生まれるパッシブトルクの力【最強インパクトを作る うねりスイング】


パッシブトルク②
切り返しでシャフトが倒れることでクラブは加速する
パッシブとは「受動的」という意味ですが、クラブを速く振ろうとすると受動的に背中側にくるというのが当たり前の慣性の動きです。
来た道をなぞるように下りてもスピードは出ませんが、いったん倒れることによってスピードが出る準備が整うのです。その状態から引き戻すとクラブがスイングプレーンに戻ろうとしてくれるので、スピードと正確性が両立します。
ところが最初に左ハンドルが切れず、いきなりクラブヘッドを先行させてバックスイングをしてしまうと受動的なトルクが発生せず、自分で能動的に当てるという作業が入ってしまいます。
そのため左ハンドルのテークバックが重要であり、左ハンドルの動きからクラブが倒れる動作を無意識に行うことによって、クラブは最大限の加速をします。
【POINT】クラブを速く振ろうとすると切り返しでシャフトが背中側に倒れる


【POINT】野球のピッチャーが思い切り腕を振ろうと思ったときには必ず初動で外に膨らんだヒジが内側に入ってくる
写真のように腕がしなることによってはじめて腕を高速で振れる。ゴルフスイングでも同じことが行われている
【出典】『最強インパクトを作る うねりスイング』著:三觜 喜一
【書誌情報】
『最強インパクトを作る うねりスイング』
著:三觜 喜一
「ゴルフスイングの習得には、スイング中の4つの連続動作を行うことが重要」という、著者のスイング理論を数多くのカラー写真を交えてわかりやすく紹介。写真の他に、QRコードで連続動作がよくわかる動画が見られる! また、「うねりドリル」「かご練」など、スイング作りに不可欠な著者独自の練習ドリルも収録。ベストセラーとなった著者の前著『ゴルフは直線運動で上手くなる! 』を補完する、スイングメソッドを完全解説し、B5判という大きな紙面、300ページ近い本書は、ゴルフ初心者から経験者のスイングの見直しに必ず役立つ一冊だ。