生後5~6カ月、歯なし期の「離乳食開始の合図」とは?【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

離乳食・幼児食の進め方【STAGE 1:歯なし期(無歯顎期)】

目安:生後5~6カ月頃

離乳食が始まる前の授乳では、赤ちゃんは舌で乳首をしごいて飲んでいます。この動きで、舌・あご・唇の動きを身につけているのです。飲ませるときは、しっかりと深く乳首をくわえさせることが大切。

くわえさせ方が浅いと赤ちゃんが口全体を使わなくても母乳を飲めてしまうため、口全体で飲むことができません。また、母乳が出すぎてしまう人は、赤ちゃんが口全体を使わなくても飲めてしまうので、適度に搾乳をして出すぎないようにしてから授乳するといいでしょう。

離乳食を始めたら、唇を閉じて飲み込むことを習得したい時期。唇の力をここで身につけておかないと、将来的にポカンロの原因になることも。

歯の状態の目安

歯が生えていない時期。

口の動き

唇を閉じて飲み込めるようになる。舌は前後に動き、飲み込んだときに下唇が内側に入りこむ。

POINT!離乳食スタートの目安

固形物を口に入れると、舌を突き出して口の外に出そうとする舌突出反射があります。生後4~7カ月頃から自然に消えてしまいますが、これが離乳食開始の目安になります。


この時期にやりたいこと

安定した姿勢で

首がすわるまでは、まんまる抱っこ。頭が後ろにのけぞる抱き方は、口呼吸になりやすいとされています。

深飲みをさせる

授乳のときは、お口の筋トレをしているといってもいいでしょう。口を聞いて深く乳首をくわえるようにします。哺乳瓶の場合も同じ。

おすすめの乳首は?

哺乳瓶の乳首は、逆さまにしても出ないものにします。簡単にミルクが出てきてしまうと、口を鍛えることができません。大塚製薬 雪印ビーンスターク「ビーンスターク」、ピジョン「母乳実感」などがおすすめです。

この時期の虫歯ケア

歯がまだ生えていないので、歯ブラシを使っての歯磨きはまだしなくてOK。ただ、歯磨きに慣れさせる準備はしましょう。大人の膝に赤ちゃんの頭をのせて、指で口のなかをマッサージしてみましょう。指にガーゼを巻いてもOK。歯磨きをする体勢と口腔への刺激に慣れさせます。

【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未

【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未

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