紙一枚、ペン一枚ですぐにできる自己分析の方法とは?【心理学の話】

自分に向き合う20項目で新たな一面を発見する
自分ひとりでできる自己認識法もあります。自分のなかにある無意識の感情や欲求を掘り下げるためには「投影法」という性格テストが役立ちます。
投影法に分類されるテストでは「20答法」が手軽で有効です。用意するものは紙とペンだけ。することは「私は◯◯だ」という文章を20個書くだけです。
20個なんて簡単だと思うかもしれませんが、途中でだんだん迷いが出るでしょう。そして内面に踏み込んだ内容になっていくはずです。この20個がスラスラ書けるか、なかなか書けないかでも、つねに自分のことを考えている、自分のことに無頓着、自分に向き合いたくない、などの傾向に気づくことができるでしょう。
書いた20項目の内容については、分析や評価、判断するものではなく、自分が自分をどう思っているかを客観的に知る手段に留めます。自分が向き合っていなかった弱点や、誇らしく思っていること、目指したい姿などが表れていることに気づくかもしれません。
これは「文章完成法」と呼ばれる手法ですが、そのほか、絵を見て吹き出しをつける「バルーンテスト」「あなたを動物に例えると?」などあるものをほかのものに例えさせる「比ゆ法」など、投影法にも複数の手法があります。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 心理学の話』
【書誌情報】
『図解 心理学の話』
著者:渋谷昌三
「心理実験で本当の自分がわかる!」「イエスと言わせる交渉術とは?」「恋が長続きする魔法の法則は?」 ヒトの心と行動の謎をトコトン解説! ストレスフルな毎日、いつの時代も悩みが尽きない“ヒトの心”の謎。なぜか攻撃的な人の心理状態、苦手な人との心の距離の置き方、好きなあの人は何を考えているの?……。わたしたちの身近にあふれる心の謎を、さまざまな心理実験や図解、イラストを交えて分かりやすく解説します。心理学とは、人の心のしくみを知る科学のこと。本当の自分を知る方法から、人間関係の悩みを解決するスキル、気になる人の気持ちをつかむ恋愛テクニック、自分の評価を上げる心理ワザまで、日常生活やビジネス、恋愛で使える心理学の法則や最新テクニックが楽しくわかります。知っておきたい心理学の知識が満載です。
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