一緒に食事すればもう勝ちは決まっている
おいしいものを一緒に食べると◎
恋愛の必勝法はとにかく二人でおいしいものを食べること。これはいつの時代も定番のテクニックです。心理学でもその効果は証明されていて、ランチョンテクニックと呼ばれています。一緒に食事をすることにはどんな効果があるのでしょうか。
アメリカの心理学者ラズランは、被験者たちと食事をしながら自分の考え方を解説するという実験を行いました。そして、食事前と食事後にラズランの話をどう思ったかを被験者にアンケートしたところ、被験者は、食事前より食事後のほうがラズランの話に好感を持ったという結果になったのです。さらに、意図的に異臭をさせた部屋で食事をしながら同じ実験をしたところ、被験者はラズランの話に否定的だったという結果にもなりました。要するに、人はおいしいものを一緒に食べることで、相手に対する好感度がアップする、ということなのです。たとえ受け入れがたい話であったとしても、食事をしながら交渉するとすんなりと話がまとまるというセオリーも広く知られ、ビジネスの場でも活用されています。
食事をしながら「おいしい、うれしい、楽しい」といったプラス感情が生まれると、一緒にいる相手に対してもプラスの印象を持つと心理学では考えられています。この時、相手の嫌いなものをセレクトしてしまうと不快になってあなたへの好感度もダウンしてしまうので要注意です。逆に、しつこく迫ってくる相手とは、あえて相手の嫌いなものを食べに行くという作戦をとってみて。相手は不快な気分になるとともに、あなたへの印象も悪くなってあっさり諦めてくれるかもしれません。
ミラーリングで相手の感情を操作
二人で食事するチャンスを得たなら、あなたの魅力を最大限に見せつけること。ここで手を抜いてはこれまでの努力が水の泡になってしまいます。ポイントは、居心地いいな、価値観が合うな、と思わせること。そのためにはどうすればいいかというと、ミラーリングを使いましょう。相手の仕草をよく観察し、タイミングを合わせてあなたも同じ動作をしてみます。食事中や会話中に相手が自分の言葉や仕草を真似すると、その相手に対して好意を抱いてくれます。相手がグラスを手に取ったら、あなたもグラスを持つ。相手が笑ったら、あなたも笑う。相手がうなずいたら、あなたもうなずく。これをさりげなく繰り返すことで、相手はいつの間にかあなたに好意を抱き、また会いたいな、また話をしたいな、と思うようになるのです。
相手が「これ、おいしいね!」と言ったら「おいしいね!」と同調を。間違っても「そうかな? あっちのお店のほうがレベル高いよ」などと言ってはいけません。
「おいしい!」の共有は最強の恋愛テクニック
おいしい食事で交渉を有利に進ませる
おいしいものを食べるとポジティブになれる
料理は香りがよく見た目にも華やかなものにすることもコツ。ビジネスでの交渉にも使えるテクニックだ。
夕方以降・暗闇で親密度をアップ
夕暮れ時に心が不安定になる「ボディタイム」をいかして告白を成功させよう。
17時以降の食事やムーディな照明のお店が〇。
【出典】『相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学』著:渋谷昌三
【書誌情報】
『相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学』
著:渋谷昌三
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公開日:2024.12.22