少しの飲酒は血管にいい影響が【図解 血管・血液の話】
まったくお酒を飲まない人より少量飲む人のほうが、死亡リスクが下がることがわかっています。その理由の1つは、アルコールに血管を拡張させる働きがあることです。ちょうどお風呂に入ったときのように新陳代謝がよくなります。とはいっても、その効果があるのはアルコール摂取量が1日20gまで。その量を超えると死亡リスクはぐんぐん上昇します。つまり飲酒は、節度を守れば血管にいい影響があるといえます。
血管にやさしいお酒の飲み方
・健康成分を含むお酒を選ぶ:血栓を溶かす「ウロキナーゼ」を含む芋焼酎や、抗酸化力のある「ポリフェノール」を含む赤ワインなどがおすすめ。
・アルコール量は1日20g:お酒は含まれるアルコール量が20gまでなら毎日飲んでも大丈夫。むしろ血管にもよい効果が。方程式があるので換算してみましょう。飲んだ量(mL)×(アルコール度数÷100)×0.8=アルコール量
・同量の水を飲む:アルコールは分解される過程で水分が消費されるので脱水状態になりがち。お酒と同量の水を補給しながら飲むと健康的です。
・おつまみはたんぱく質を:糖質はアルコールと一緒だと余計に吸収されやすいので要注意。おつまみにはアルコール代謝を助けるたんぱく質が豊富な料理を選ぶこと。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』
著者:栗原 毅 栗原丈徳
著者プロフィール
栗原 毅:1951年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。前東京女子医科大学教授、前慶応義塾大学特任教授。現在は栗原クリニック東京・日本橋院長を務める。日本肝臓学会専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている。血液サラサラの提唱者のひとり。
累計300万部突破!『眠れなくなるほど面白いシリーズ』の健康最新作!血液と血管が若返る&健康に維持するコツを専門医がしっかり解説!
日々の乱れた食生活や運動不足、肥満などをはじめ、さまざまな原因でドロドロになってしまう血液。「なんとなくダルい」「寝ても疲れが取れない」「むくみや冷えにずっと悩んでいる」などを感じている人は、血液の状態が悪くなっている可能性も。そのままの状態にしておくと動脈硬化になり脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めたり、血流が悪くなることで認知症などにも影響を及ぼすと言われています。人生100年時代と言われる昨今、大病せずに健康寿命を全うするためには、血液をサラサラに保っておくことが中高年以降は必須です。本書では肝臓専門医で『血液』の専門家でもある著者による、血管と強くして血液をサラサラに保つ簡単な方法をこれだけやっておけば大丈夫、という厳選したメソッドで紹介します。『血液をきれいにする歯磨き』『酢トマトを食べる』など誰でも簡単にできて効果絶大なものばかり。血圧、中性脂肪などが高い方をはじめ、いつまでも病気知らずで若々しくいたい方など、あらゆる人に読んでいただきたい一冊です。
公開日:2024.09.12